おれはたくさんの安全ピンを胸に刺して集会を開いた
瞬間接着剤が瞬間に接着する夕暮れ
時間幻覚剤が時間を幻覚する夕暮れ
未完限界不在外観を連絡する夕暮れ
弛緩連帯負債遺憾を選択する夕暮れ
....
死ななければいいのよ
と彼女は言った
蛋白質が腐敗して血液は凝固する
観覧席に座って決別は今日この場
産卵中止の会で経過待つって今夜
反乱軍の前へ警察官ガス投擲して
晩餐会は派手に察し ....
二ミリほど残しておきましたので
おれの嫌いなワンマンショー
しみったれたのどをしぼりきって
おれの嫌いなワンマンショー
ステージには椅子が用意してございます
無敵のあいつが掃除した奴です ....
割賦 哀婉喰らう
呪う寸前 救えず懊悩
天晴れな ポン中ども
癲狂ハッスル せんずり 釣りぞ挑まん
薔薇喰う 薔薇を巻いた
パリ気取りの 触れたばあや
癒しのレイプも ナパームは嫌 ....
異星人からのメッセージが
たった5つの音階や
数万桁まで算出した円周率だったり
世界の秘密が
たった2桁の数字や
数秘術によって導かれた256桁の数列だったり
複雑で理解しがたい答え ....
一ヶ月くらい前のはなし
ひどい目に遭って
脳がとろとろ流れだしたので
頭が空っぽになった
空っぽの頭の中に
黒い髪の少女だけが残ってた
少女は狡猾で残忍
僕が惹かれているのを知って
....
よく泣く友達がいた
映画を観ては泣き、本を読んでは泣き、泣いた話をしては泣いた
夕陽を見ては泣き、空を仰いでは泣き、泣いて泣いてまた泣いた
なぜそんなにも泣くのかと訊いたら、こう答えた
....
眠ってはいけない
眠ってはいけない
眠ってはいけない
眠ってはいけない
眠れば明日はこないから
まぶたが
かゆくて
はれてる
ねぶそく
いらだち
さみしさ
ぼんやりとした おもさ
満月の光に晒した水は
毒を孕むと言われてる
それはきっと昼の陽を
月が憎んでいるからだ
鏡面に映る顔は本当の
顔よりも美しく見える
それはきっと鏡の中の
彼が嘲っているからだ
....
でも肩の力入れてんのも好きなの
言いたいこと適当に吐き出してさ
その字数があってたら笑うじゃん
てっきとうに書いてるんだよこれ
書いてるってゆうか打ってるけど
真剣に書こうが適当に書こうがさ ....
どうしようもない不安と怒りがあって
それはびっくりするほど濃厚に
僕の頭にへばりつく
かなわないような希望と夢があって
それもうんざりするほど濃厚に
僕の頭にへばりつく
泣きたいから泣 ....
手を挙げて迎えよう
君が僕の新しい秩序
ウェルカムニューオーダー
このコップで殴ってくれ
完璧なこの世界では
僕達の言葉は通じず
垂れ流すラジオの音
ホワイトノイズ爆死
ウェルカムニュ ....
安心したいんだろう
ならおれの歌を聴け
わかりやすいリズム
耳ざわりのいい歌詞
お前の世界には愛が
どこまでもあふれる
そういう歌をいつも
お前に聴かせてやる
ケツを振って歌えよ
....
バカみたいに 同じ言葉繰り返して
ひとつひとつ 意味のブロック重ね
誰かの言葉をちょっと拝借
わかり易く捻じ曲げて横着
マザーファッカーごはん頂戴
あなたの言葉じゃ勃起不可能
わかりたいの ....
あるところに犬をたくさん飼っているおじさんがいる。
テレビの取材をうけたおじさんは、インタビュアーに言った。
「だって犬が死んだらかわいそうでしょう」
「犬、お好きなんですか」
「あんいや ....
三人の少年が、遠くに浮かぶぼんやりとした輝きに目を奪われた。
「ああ、あの輝きが欲しいなあ」
輝きは彼達に名誉や富を与えてくれるように見えたし、何よりその輝きを見ていると彼達は心が安らいだ。
一 ....
今日のことを紡いでもいみはないし
先刻のことを騒いだらかどがたつよ
来年はきっと良いことがおこるって
去年もおなじ嘘をしんじていたんだ
昨日のことを探しだすのはつかれた
時間とともに全てきえ ....
並木道を走りぬけ
好きなあの娘にラブアタック
だけどちょっぴり ドキドキしちゃう
だって 僕は オタク だから
L!O!V!E!O!T!A!K!U!
オシャレの話をするよりも
ガンダム話が ....
寒くなると風邪をひくというのは、都市伝説であって、事実ではないらしい。
鼻の粘膜にウィルスが付着すると、寒かろうが暑かろうが、95%の人は感染し、その75%が風邪を引くのだそうだ。
だから、寒くし ....
十人の女神が世界を奪い、神は死んだ
私はもう狂っているのかもしれない
私の手は乾いているが
こころは少年のように軽く穏やかだ
この世界が私をひき止めて放さないのはその多様性にある
分裂症患者 ....
幸せのクローバーを探して
わたし野原へ駆け出したの
あの人は微笑んで
私の後ろをついてくる
走っても
走っても
ついてくる
ここは地獄の一丁目
後ろに戻れど道はなく
前に進めば闇ばか ....
おどろくほどのおおきな声で
死体を貪るおおきな鳥が
君には休暇が必要ですと
おそらのおうたをうたいます
結うことを知らぬ孤高の娘が
銃弾をよけては拍手喝采
晴れた夜空に刃を向けて
ゆ ....
遠くから鐘の音
僕は丘の上
君は海の底
昨日から上の空
理解から遠い国
外は針の渦
波は風の性
遺体から届く文
未来から還る船
唄は神の指 ....
君は新しいシーツと枕カバーを買って、家に帰って床に散らばった本やら雑誌やら紙やらを整理して、引っ越し以来開けてない段ボールを開けて閉めて、シーツと枕カバーを新しいものに取り替えて、手を洗って顔を洗っ ....
我々は迷わない、我々は無為に過ごされる時間を更に無為にすべく邁進する、我々は無益な労働を賛美する、我々は駅前で奇声を上げる老人の杖となろう、我々は轍を踏む、何度でも踏む、平らになるまで踏む、平らにな ....
感想標本の不安夢から醒めると
巨大な甲虫が窓の外に駆け出す
君は羽毛に覆われた本を持って
電波塔の近くまで僕と散歩する
それらは全て解っていたことだ
椅子の上で男が訴えているのは
もう ....
死は近づくものではなく、たどり着く場所だ。死に呼び名をつけるのなら、それは「完全な停止」と呼ぶことができるだろう。死者のまなざしは動くことなく眼前を見つめ続ける。前にも進まず、後ろを振り返らず、変わ ....
全裸のこびと女を抱えてマンションの階段を昇った。
最上階には住居があって、父親が住んでいる。
僕は父親の注文したこびと女を届けに来たのだ。
マンションのつくりは西洋ホテル風で、各階は商店 ....
そして全てを君にあげよう、それを憶えている、それを知っている、死ぬ前の君のものだったからだ、それはキチガイ沙汰だと、多分君は知っている、その上にあるもの、道を行くもの、それは簡単に操作されて戻ってく ....
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