仲違いをした日の夜には静かなキッチンで蝋燭に火を灯してしりとりをしましょうよ
私がまずあなたへ語りかけるの
「あなたはまるでタロットカードの太陽神のように輝いているわ」
「わからないな、 ....
自分の頭の中の脳がアリの頭のおんなじ大きさになって
私はようやくまともな人間になれる
要するに肥大妄想の中で生きている私は
あれやこれやと
手を出し金を出し涙を私じゃなく両親に出さ ....
死んだらエサになってやるんだ、と幼稚園の本堂でお釈迦様へ向かって言ったんだった
もし、死んだら、あんなふうに焼かれないで箱のなかに囲まれないで
死んでまでひとに囲まれないで
大地に
....
苦しみっていうよりも
悲しみっていうのかな
そんな石ころが
河辺にごろごろ転がって
そこの隣に猫の親子
みゃーみゃー鳴くから
にぼしをやった
食べかす石ころに置いてった
どっか ....
もうすぐ、お祖母ちゃんの一周忌です。
あのとき、お祖母ちゃんに一年後に、せいちょうして帰ってくるからね、そういって山形を発ったのに、ぜんぜんせいちょうしていません。
だから、あと1ヶ月の間に、 ....
くまをね
くまをおんぶして歩くの
会社行くときも
映画観に行くときも
フランス料理食べに行くときも
くまが可哀想なんじゃないんだ
私がくまがいなきゃもう歩けないんだ
ねえ く ....
何を恐れているの?
賢くなんかないわ でもバカってわけじゃないわね
五本指、両手を広げれば5本のクエスチョン5個のアンサーが出てくるわ
いい?
人生は化け物よ
いつどこで喰われるか そう ....
おとうさん
あなたの性格も私は容認してやらなかったね
仕事で疲れて何もしたくなく、一言も交わしてくれないのは父親の教育責任がぞんざいにしていると認めなかった
今でもあなたを憎んでいるのは確か
....
スクロールしてゆく 現実が
私のいない現実でもう映画は始まってしまったのだ
カラカラと廻り展開されてゆくその物語に私は加わることが出来ない
空っぽの劇場で
ひとり観客として
例えどの ....
君がいれば もう私は詩を書かなくて済むかもしれない
という素敵な詩を書いたのだけど
君がいれば もっと素敵な詩が書けそうだという もっともっと素敵な詩が生まれたので
ここにご報告 マデ
....
そんなときは過ぎ去った
あの唄は奪われた
私の手からもぎ取った
あなたは
私が好きなそんな歌は幼稚だと
その唄は
少女が初めて愛を知った唄だった
でも君は
もっよやらし ....
私と一緒に生涯を共にする貴方よ
あなたを愛する欲望が寝る前に激動の猛りとなって私を震えたす
ちぎり、だ。
結婚式で神に誓う必要がない揺るがない愛でてを繋いで生きていこう
今も未来も貴方と共に変 ....
君と過ごせる秋の道を僕はそうっと踏みにじる
風が木の葉を散らしながらなにかを訴えてくる
君の言葉を
ひとつひとつが木霊して
僕を暖める
きつくコートを絞め皸 ....
目指すこととかあるけどさ
今 自分の駄目さ加減をいかに愛してくれるかって考えた
思えば自分は駄目ばっかりでもう本当に愛されているから
確認なんかしようがないんだけど
....
母よ
今 貴女を
たかい たかあいしたい
他界しないで
たかい たかあいしたい
私の初恋の貴女よ
しわしわの掌でいつまでも私の心臓を左胸に保っている掌よ
これからは玉葱は私が刻む ....
メールに添付された
君の写真ばかり眺めていたけれど
「さっきはごめんね」
そのメッセージが 愛おしい そっと
撫でた
そうやってぼんやりしていたら
ノートパソコンはいつのまにかシャ ....
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