羊水の赤子が皮膚にやってきたら

そのとき、わたしのお腹には

代わりになにが宿るのだろう



満点の星空はわたしの

お尻をかけぬけ

まぶたはふるえ

意識が取り戻さ ....
なんで人は肉のままではいられないのだろう。
朝の塵の部屋で思う。

自身の真空を真空のままにしておくこと
奪われたままのすがたで立っていること

うめようとしないこと、真空を、安易な他者へ ....
肉が、声を、発する、ただそれだけで、わたしたちは、ひとまえではだかになることをやめた。

ものが、音を、たてる、物音が立つ、立つ、物音が、人以前が、立つ、それだけでわたしたちは、もう、こどものよう ....
世古 和希(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
〈わたし〉の生産=発動自由詩009/2/8 18:49
ちりのなかで自由詩1+*09/1/29 9:23
肉だけがある言葉はない自由詩1*09/1/27 19:55

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