夜に毒溜まる
知らずに迎える朝
くりかえし
くりかえし
くりかえし
さるまわし
貴方に会えなくなって
一年が過ぎようとして
最期に見た姿さえ
もう私の知らないあなただった
私から貴方を奪った
あなたの環境が憎いけど
それだって結局
貴方が ....
涙も気持ちも溶かしてしまおう
その液体を凍らせば
新しい自分のできあがり
お好きなように
砕いて壊して粉々に
何度作り直しても元は同じ
もう用 ....
天上を見上げ
いつものように暗闇の中
目を見開く
瞬く星も
輝く月も
ない
この天井
空を高くしたのはにんげん
都会のビルはそらにむかって銃口をつきつけて
戦争をふっかけている
勝敗など決まりきっているのに
わたしは台風のめ。
中心で雲を風を巻き上げて、各地に多大なる影響を与えかき乱す!
わたしに触れてしまったなら、それはもう大変。
いつのまにかあなたも問題の渦中へと引きずり込まれ、第三 ....
あせもがかゆくて眠れなくて
だらんだらんとあなたとめーる。
他愛のないことば一つ二つみっつよっついつつー
いつもは難しい話ばかり。
たまにはいいよね
そうやって距離をはかる。
....
それは危険な賭けでした。
スリルと興味が相まって
涙がぽとり床の上 飛んではじけて消えました。
それは小さな抜け道でした。
誰も何も言いません。
本当はとっても恐いのに
恐くない振 ....
才能を 賭けてみるのよ 色メガネ
綺麗な空は誰にも邪魔されない
好きなあの人の心も誰にも侵されない
だから惹かれるんだ
空も人も
そして一生追い続ける
あぁ
手を伸ばせば掴めそうなのに
帰り道がみつからない
わからない
かえれない
あるけない
だって、帰る場所がみつからない
どこに帰ったって安らぐ場所などない
だから旅立つ
飛行機に乗って
....
透き通るガラスの中の
透明な液体をひたす
白い木綿布
時と共に黒く焼ける
きっと
人の心も一緒
空気に触れて
熱を帯び
変わってしまう
薬品でオレンヂに染まった指先を ....
水 の中で小さく小さく息をしました。
二酸化炭素が海の中で溶けて
そのままあたしも消えてしまいそうでした。
中 身のないあたしは汚い醜い言葉を発する口や汚れた身体で出来ています。
本当は浄 ....
今日も一枚の花びらが落ちていきます
雪はまだ降りません
寒さで身が千切れそうな日に
一人で歩く月夜道
深い深い海の中
雪がふわりふわりと漂います
誰に知られることもなく
何万年と ....
夜よ明けないで
いつまでも隠していて
この汚れた体を二つの影がいつまでも重なっていられるように
半月よ静かに照らしていて
二人の存在がうっすらと見えるくらいに
邪魔なものまでもが浮かび上 ....
電線 が切れて
直線 が折れて
路線 がずれて
視線 が外れて
戦線 離脱
廻る 思考
判る 嗜好
辿る 薄倖
削る 微香
迫る 逆光
ねぇ どこで 間違えたのだ ....
ひとときの 四温に溺れ 凍る土
別れては 三寒四温 {ルビ刻=とき}止まる
あまったるいモカ
灰を流し込む
ずっとずっと
満たされない
あたたかい液体
サラサラと体内へ
寒いから
跡が残る
{ルビ天井=そら}をあおげば
口元から上昇する 白
対極の ....
捨ててしまっていいのよ
忘れたっていいの
お好きなように
誰も見てやしないから
誰も咎めはしないから
人間はいつから
速く歩く生き物に
なったのかしら
目をつむって
楽になりたい
でもあの娘の涙を
すくいたい
だから
カラカラに乾いたこの目を
閉じたくない
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