ぽん、ぽろりん

転がるように軽く、軽く

錆びた鉄に水玉が落ちる


実体のない柔らかさが

しめやかな心に吸い込まれて

弾けて、溶けて

胸の奥をへそにむか ....
オトナ達が装備している
色無しのココロは
時には茹だるように暴れてみせる


荒んだカラダの中で
足掻く心臓とせめぎあうように
かたかた、かたかたと
硝子玉の冷たい音が落ち ....
胸の隙間に悪魔は住まう

銀色の透いた髪をなびかせて

くるりとした眼を緩ませて

ただたおやかに笑っている


狡猾な悪魔は隙を狙う

優しさを振りまいて

甘 ....
しとしと、ざわり

雨音の狭間で風が唸る


濡れそぼった大地に
孤高を持するように
どうだ、と
唸りをあげる




自信と威信が綯い交ぜになった
誇り高い生き ....
空の涙は

私の手のひらで

悲しみを預けながら

そっと

冷えた空気に混じりあう


音もなく消える

その悲しさを

何に伝えたらよかったの
命をわけたシャボンが
あまねく広がる田の空を
おもむろに這いのぼる

シャボン、シャボン
あなたを見上げて
遠く咆哮を響かせます
置いていくなと、低く
低く唸るのです

大地を ....
ほしのみくず(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
バケツ自由詩309/4/22 19:56
釣りあげる自由詩209/4/20 21:12
悪魔自由詩5*09/2/27 7:33
雨のなか自由詩6*09/2/23 10:18
空の涙自由詩9*09/2/22 1:02
シャボン玉自由詩5*09/2/19 1:00

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