世界中のつむじが

僕を巻き込んで渦巻いてる

此処から見えるあらゆる朝焼けと夕焼けが

一緒くたになって

僕の瞳に虹を生む


言葉にならない全ての知識が体中を流れる

 ....
朝はとっくに過ぎてしまった

もう落ちているのか、昇っているのかさえわからない

空への落下

それは終着点のない落下 


愛は慎ましくて脆い

また別の愛はあまりに壮大で狂お ....
そっとわたしはおとします

気づかぬようにおとします

あなたの背中にハンカチを

今では古びたハンカチを。

時を駆ける花の芽を

痛まぬように閉じましょう。

 ....
夜は静かだろう

なんて思うのは
私の耳がどんなに外に傾いているのかということ

胸のうちでは本当は、どれだけ沢山の働き蜂が、働き蟻たちが

せわしく流れていることだろう

私の子供 ....
テーブルの上に世界をひろげても

あなたの森羅万象は

私の目には写らない


それでも世界をひも解こうとお考えであれば

椅子に座って陽が沈むのを待てば宜しいかと



あ ....
男は声をはりあげる

もう何も言わせないようにと


しかし女は声を潜める


男に聴きとってもらえるようにと


ささやかな願いをこめて
ひんやりと湿った手すりをしっかりと掴む

そうして私の体温が奪われていく________


違う、そうじゃない

私達は体温をわかちあっている

そうしてあなたの温もりを紡ぐ

 ....
  ガラス越しに会いましょう
必ずしも世界を共有しない方がいい

わたしはこっちへ
         貴方はあっちへ

  それでも感情だけは疎通する

 わたしが笑えば
      ....
これは遊びではありません

頬をつねってみればわかるでしょう

書き連ねた言葉は誰かを媒体として

生き続けるのです

ドライフラワーのように

その脈が枯れてしまっても


 ....
始まりに全てが生き絶えることで

ようやく中身に潤いが満ちてくる

雪が蒲公英(たんぽぽ)の種子のように

大地一面に真白に根づく


かつてのたぎりを冷まして

それらが大 ....
歴遊する列車が私を奪いにやってくる

となりの駅の深淵から


"白線の内側までお下がりください"

この大地のどこに白線などあるものか
瑠王(221)
タイトル カテゴリ Point 日付
世界中のつむじが自由詩3*09/5/12 1:18
Dies Irae ディエス・イレ自由詩2*09/5/11 17:18
ハンカチおとし自由詩2*09/5/8 16:58
フランチェスカ自由詩2*09/5/4 1:33
血統自由詩2*09/3/11 23:51
囁く自由詩3*09/3/4 0:05
ひんやりと湿った手すりを自由詩2*09/3/3 14:29
ガラス越しに会いましょう自由詩3*09/2/26 15:47
これは遊びではありません自由詩0*09/2/24 12:36
冬春夏秋自由詩3*09/2/24 0:07
歴遊する列車が自由詩1*09/2/23 13:05

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