トタンの錆びた廃屋
人が落ちる
洋服の埃が落ちるつかのまに、
膝小僧を剥出し少年がひらくカバンのなかに、
乾いた血の乾いた土鳩の羽
きりきざまれる少年に、弟の、
さいごって、なによ
 ....
金属、懲擲、花頸、海星、眼球、相似
それらの雑音なのではなく
それの雑音にすぎない

なつかしい、

禿鷹の磔、
あざとい腋の裂眼から絲のような羽根をひきずり
斜の疵をまさぐるオルガン ....
四脚にかたあしさしあげて私書箱
指潰れて蝶番に卵黄滴
車軸の象嵌と棚腸詰の回転驢馬金具
ふえるわかめちゃん(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
あしゅら自由詩309/3/12 4:33
僭性自由詩109/3/9 20:25
ダリっこ俳句009/3/3 19:11

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