大好きだ…
どんなに叫んだって
届くわけないのに
叫び続ける
大好きだ…
僕の耳にこだまする
君の言葉
あの頃と変わらない
イチョウの木の下で
ただ君の幸せを
....
力いっぱい、
腹の底から
これ以上ないってくらいに
泣いて、
叫んで、
もがいて…
見えるものもある
いつも笑ってばかり
それも立派で素敵、だと思うけど
なんか違うんだよ
....
最初から決められた運命を
憎らしく思ってしまう
出会ったときから
彼はずっと両想い
私はそんな彼に
ずっと片想い
なのに時計の針だけは
私を置いてけぼりにしたまま
ただ前へ、前 ....
目の前の
手が届きそうな雲に
飛び乗って
飛行機につかまって
乱気流にのまれたら
しびれちゃうかな
でも今はなんだか
刺激が欲しい気分なんだ
このまま遠くへ行って
失踪し ....
ゆらゆらり 追いかけた
君の影 月あかりに照らされて
揺れていた
つかめそうでつかめなくて
もどかしくて
僕は立ち尽くしてた
どうして近付けば近付くほど
つらさが満たされてゆくん ....
からからん、と
コップの中で
氷が鳴るのを聞くたび
胸がきゅうぅっ、と
縮まるような気がする
あまりにも
切なくて儚げで
でもきりっ、とした
氷の音が
私の別れを
思い ....
言葉が降ってくる、というのは
よく聞く表現だけれど
その降ってくる様子を語る人は
あまりいない
例えば ざあざあ、だと ....
けだるい毎日
くり返すだけの毎日
そんなのつまらない
刺激をちょうだいよ
これ以外に何もいらない、
って思えるような刺激を。
破滅に向かうだけなら
{ルビ未来=あす}なんていらな ....
悲しくて
涙、ぽろぽろ
落ちてゆきました
でも
ぽろぽろ、落ちた
涙の数だけ
強くなりました
涙と勇気は
光と影の関係みたい
光が照らす場所にも
影はあるけれど
....
その日は
大切な人と永遠に
別れた日だった
早すぎる別れに
苛立ちを隠せなくて
一刻も早く
一人になりたかった
それでも
夜空は私を
一人にしてくれなかった
悲しく ....
繰り返す、過ちを。
繰り返す、喜びを。
繰り返す、悲しみを。
繰り返す、楽しみを。
繰り返す、涙を拭って…
繰り返し、笑いたい。
たとえ傷ついても
人前では泣かないと決めたんだ
できるなら
涙よりも
笑顔を見せてあげたいから
悲しみよりも多く
喜びを分かち合いたいから
たとえ傷ついても
弱音は吐かない ....
なかなか誰かや何かを
“信じる”ことってできない
どうしても
疑う心が目立ってしまうから
ちょっとやそっとのことでも
疑ってしまって
信じるということを
すっかり忘れてしまう
....
泣き虫って悪いもんじゃない
って私は思う
人前で泣けるという事は
その人は自分の気持ちに正直だ
という証拠だから
涙、こらえてばかりじゃ
息苦しいよ
たまには
涙こらえるん ....
あの人苦手だ
そう私が思っていると
相手も私が苦手になる
あの人好きだ
そう私が思っていると
相手も私のことを
好きにはならなくても
気分は悪くない
だから
元から相手を
....
心は泉
穏やかなときは
湖畔のように
優雅になびいて
嬉しいときや
楽しいときは
泉の水は溢れ出て
他の人にも
しみわたってゆく
悲しいときや
苦しいときは
カラカラ ....
青く澄んだ空と
ぽっかりと静かに
浮かんだ
白い雲たち
そんな空とは
対照的に
私の友達は
隣で泣いている
慰めてあげられる
いい言葉も見つからなくて
ただ呆然と
立ち尽 ....
からんからん、と
ゲタの音
ぱぁん、と
花火の音
ぱしゃん、と
金魚すくいの音
盆踊りの音が
後ろに聞こえて
納涼の提灯が
空を飾る
熱風が
私の髪をさらって ....
純粋で
裏の世界なんて
まるで知らない
素直な君
僕は
どっちかというと
素直ではなくて
裏の世界の住人
かもしれない
悪口を絶対こぼさない、
なんてキレイゴト
言えるは ....
イヤなコトが続くと
自分の人生は
こんなもんでしかないのか、と
絶望してしまう
いいコトばかりが続くと
こんなにいいことばかりで
いいのだろうか、と
不安になったり
楽しいことも
....
私は
天然石が
好き
磨かれたものとは違って
尖っていたり
傷だらけだったり
形がヘンだったり
あまりきれいとは
言えないかもしれない
でも
天然石は
私たちと同じよ ....
透明で
透き通った
ガラス玉
日にかざせば
きらり、と
希望の光を輝かせ
片目を瞑って覗き込めば
小さな自分が
逆立ちをして
自分を見ている
ガラス玉の世界は
ぴかぴ ....
ジャムを作ろう
そう思って
準備を始めたのに
いちごに砂糖をまぶすと
目から大粒の水滴が落ち
その涙はいちごに零れて
涙に濡れたいちごが
輝いて見えた
ジャムができて
い ....
くるくる
くるくる
いいことも
悪いことも
めぐりめぐる
くるくる
くるくる
自分がしたのと
同じように
めぐりめぐって
他人から
同じように
返される
....
ごく簡単な
普段なら
すっと
言えそうなことばが
今は
のどに詰まって
声にならない
ただ
あなたを
『好き』と言うことが。
空っぽになった
ジャムの瓶をさかさまに
逆立ちができない、と
言っていた友達を
さかさまに
意地悪なあなたの
『好きではない』を
『好き』に変えて
あなたの気持ちをも
さ ....
モノをあげたとき
素直に
ありがとう、と
たった一言
言われるだけで
自分の心に
ほんわかとした
あたたかい何かが
注がれるような
そんな気になる
自分が何かもらったとき
....
晴れた空と
涼しい風に吹かれ
散歩に出た
ふらりふらり
行くあても無く
ただ歩く
見慣れた景色を
初めて来た道みたいな
不思議な感覚を感じながら
見回し 歩く
やがて
....
なぜか
私が持った傘は
必ずというほど
曲がっている
傘を
すっ、と差したいのに
曲がっているせいで
ゆっくりとしか
差せない
そのことを
友達に言うと
え?いいじゃ ....
きちんと
切符を買って
改札に通したのに
ブザーが鳴った
若い駅員さんが
とんできた
ああ、この切符では
電車には乗れませんね
そう呟いたかと思うと
私に有無を言わせる間 ....
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