{引用= 
 
病床この身染み付かす前に


背中の真ん中が痒い


死ぬる意思の粘土捏ねる爪は伸び


軋んだのは階段か


並ぶ麦畑どうすればその色になる


夜 ....
{引用= 
 
ページめくり林檎頬張るは二重奏


兄 娘抱き 娘 笑う


煮た馬鈴薯やわらかくなり


短冊に筆持ち小一時間笹も頭を垂れ


貌から顔の角無き玩具溢るる ....
 

小学生くらいの子らが
稲の先に休むトンボをつかまえて
羽を毟り取り
わあわあと
隣の子は
首根っこをつまんで
勢い良く捻り
けたけたと
楽しげに
笑っている

びいびい ....
 
 
遊覧船に乗って
母がやってくる
薄い和紙のような島から
幾重にも重なった白い線を越えて
母がやってくる

手土産は櫛団子
毎年のことだ
おれは知っている
甘いのだめなんだ ....
{引用=
(海、について
わたしが書こうとすると決まって
おとうさん、おかあさん、砂、星、アーシュリー、を書くことになる。)}

アーシュリー、
わたしがにぎる手綱からするりとぬけだし、
 ....
一ノ瀬 要(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
水に添う 二俳句209/8/26 10:44
水に添う 一俳句0*09/8/3 16:09
三途自由詩209/7/6 17:38
コロナ自由詩209/5/19 22:53
海について自由詩609/4/29 3:32

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