海を渡ってどこかへゆこう
暖かな陽光がキラキラと輝く輻射光が
無数の細かな鏡の欠片のように
ゆったりとしたリズムで繰り返す波をリフレインする。
ー雪はその形のまま 凍って 堅い 堅い 石の板に ....
やわらかく

冷たく

甘い

蜜のかおり


深々と吸いこむ


吐く息に 

漏れる体温が

表面をかすかに湿らせる


そっと 

唇をあててみる

 ....


晴れのそらから にわかに 降る 雨 

グラデーションの雲 もくもく GRAY GRAY 風にとぶ

風に乗り 散って 湧きおこり 消えて あらわれる 雲

めまい。


 ....
歩かれる

そばから

凍結が 始まる
いろいろと・・
思うようにならないこと

かえってこない 返事


わざと ではないけれど
返事の書きづらい 手紙を 出してみた

少し 余分に 考えてもらいたくて


はみだ ....
椿の葉は 硬い

椿の葉は 強い

花は落ちて 屍をさらす


強く かなしいものたち
白猫が 轢き潰された
昔 よく通った道だったし
車の量は多かったけど
それほど危険だとは思っていなかった

まるで 散歩するような 足取りだった

轢いた車は 派手な 高級車
派手に音 ....
明け方

身を離すあなたの気配を

全身で追っている
















・・・・・・


境界には Blue

やわらかに 滲む 蒼 


You can touch ・・・
 ....
ひと夜の

ひと月の

いちねんの・・


同じ星が巡っているだけなの


深い 井戸の 底みたいに

深く 底の ない 瞳におちて


ひと夜の 永遠を 閉じ込める
天には無数の星 またたく

地は暖かく 柔らかく 足の下に息づき

踏みしだく傍から 草の香り 立ちこめ

天 はるかに高く 清冽な星々は

夜の闇に ひっそりと たたずまう

星 ....
真っ白で
柔らかく

どこまでも踏み迷ってゆきそうな

あなたの魂
鈍色の雲 低く 低く
鉄色の波が打ち寄せる

うちあげられて
砂に埋もれながら朽ちてゆく カケラ

拾い上げると 
いつか見た 聞いた 記憶の・・
 (ウラギリノ アザケリノ コトバタ ....
擦違いざま
一瞬
視線が交わる

通り過ぎる人の 漂わせる 空気が
身体に拡がる

やわらかな 空気
プラスチックみたいな ササクレ
冷たい 塊

ひろがる それは 一瞬 満ちて ....
忘れっちまったな。

なんだか
すごく言いたい言葉を思いついたような気がしてたんだが

忘れっちまった。

酒飲んで
my way 聴いて
踊ってるうちに。

ビールが オレンジ ....
冬に生きる人は
厚い皮 ぎらり ひかりをはね返す

時が来たら 脱ぎ捨ててしまうのに
知らん顔で

最初からそうであったように
血の冷たさを ささやく
空洞に

愛嬌の虹をかけて

熱い思いの真摯を流し込む


火傷しながら 冷え冷えと凍りつく場所に

幼い目のポーは 白い息吐き

男の顔して 

見られてる 
佇んで

どうしても 離れてゆかない 景色が

ひとつ
楽しいこと は まわる(こと?)

まわる から たのしい?

わらって

だれでも いいから せなかに のせて

おなじ ばしょを 

おなじ りずむで

ぐるぐるまわる し ....
大気にはりつめる 甘く あたたかな 匂い
泥流から 水面を割って 境界を 越えた瞬間

蒸発して 真っ白く 散ってゆく

ゆらぐ さざなみの 光は
あつく うすく 屈折した虹をまき散らす
 ....
かすかに上気した頬
鎖骨のくぼみに溜まった汗
息遣い。

柔らかく
膝にかかる軽い重みと
あけ放しの眼

・・ハンカチが小さすぎて、拭いてあげられない

タオルを用意できない わた ....
ゆるやかに
どこまでも登ってゆく
木の間道
 (日は暮れかかり)

一足は 
永遠みたいにながい一瞬の
連続する軌跡を のこして

ひびく
ひびく

ぱたん ぱとん とたん ぐ ....
あてどなく 
夜の汽車に乗っていた

かすかな
灯りの
輪っかの中を
はずれ
はいり
はずれ
はいり

気がつくと
小さな駅の
小さな映画館の
小さなスクリーンの
レイト ....
愛しているの
憎んでいるの

どちらも同じ

表と裏の

かたん

とはずれる間抜けな潜戸
声が
微かな
耳鳴りのように
ざわざわ
ざわざわ

実体もなく
手触りもなく
ふうっと
かかる


気圧?
風圧?
「今の 視線は 目の前 の  」
つよく
みる
 ....
薄墨色に暮れかけると
そこは
沼の底

ゆっくりと
沈み込む
響かない 足音
重く
さらに重く

山あいの道
影さす 道
ツタの這いまわる 木々の茂る
細い 細い 道

 ....
ヒキコモリ
だからです

大気の中に遠く響く
かすかなたいこの音

よりも
何層にも重なり
ふい と入ってくる声の響きが
鮮やかで。

耳を澄ませてしまうのです

想うと
 ....
夕焼け空
朱に染まる

黒い飛影を残し

高みを一心に飛ぶ鳥
一羽の孤独

生きる事の痛みを

悼む
苛烈な冬霜を生き延びた蕾が
ほんの僅かな春の光に
ほころびかけ

薫る

花びらは

柔らかく

春の日のあたたかな風に
散りそうに揺れる。

もう一度
深く地中に眠るため ....
あの人が

どこにいるのかも
今、なにをしているのかも
知らないのでした。

ただ、重ねた心臓の鼓動が
時に強く波立つので
それとわかるのでした。

シャイだから、
と、人は言う ....
ゆびのおと(47)
タイトル カテゴリ Point 日付
見上げれば雲の峰自由詩117/3/2 1:39
冬の林檎自由詩411/3/23 0:33
眩暈自由詩111/2/11 0:08
白い庭自由詩011/1/28 21:18
はじまりの うた自由詩210/6/4 2:02
椿自由詩210/4/28 22:00
路上で自由詩3*10/4/3 7:27
まぼろし自由詩210/4/3 6:55
『赤』自由詩2*10/3/11 1:40
星の巡りの・・自由詩210/3/3 22:46
DAWN自由詩110/3/3 22:00
ゆい 自由詩1*10/3/1 14:35
その海岸の名は自由詩010/2/28 12:01
自由詩310/2/20 18:59
junk words自由詩1*10/2/19 19:24
自由詩310/2/18 18:35
weakkneed自由詩2*10/2/13 3:14
bitter sweet自由詩210/2/11 1:06
メリー・ゴー・ラウンド自由詩210/1/24 3:27
泥の川から自由詩110/1/15 1:09
自由詩110/1/9 23:10
山中行自由詩310/1/2 2:04
お粗末なレイトショー自由詩009/12/31 2:13
Reversible自由詩009/12/31 1:29
ジュラ紀の庭の自由詩009/12/31 1:13
夕暮れ時の・・自由詩309/11/17 0:04
こんなに しん としているのは自由詩209/11/13 18:22
悼む自由詩209/11/11 5:40
百合自由詩109/11/9 21:15
ときは過ぎ自由詩109/10/24 0:19

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