職安から帰る道のり
駅からの道を歩く
ぬるい風が襟元をかすめる
まだ6月なのに27度
北国仕様の体には
蒸し暑く感じる
むっとするアスファルトの匂い
駅へ向かう自転車の群れ
甘い花の香 ....

緑に染まる川沿いを歩く
白い花がいくつも流れている
八高線の高架下
電車が通るたび
元の樹を離れ 
降っていたのだった

周りの遊歩道はそこだけが白く
ぽっと明るい
故郷に降る ....
 キーナイリバーでの釣りは、結局アラスカ気分を味わっただけで帰途についた。
 途中キーナイ半島からクック湾を望む広い道では、あたり一面を真っ赤に染めながら海に
沈んでゆく大きな夕日が、アラスカ旅行 ....
デナリからの帰りのバスでは、日本から持ってきたテープに詰め込んだ曲達が流れる風景に
彩りを添えていた。Bスプリングスティーンのしわがれた声が黄昏のアンカレッジの街に溶
け込んでいくようだった。
 ....
どうか見つめ返さないで
あなたが眠りについた深夜
月より淡い光でそっと見守る私に

どうか見つめ返さないで
その赤い心は思ったより弱くて
すぐに隠れてしまうから

もしもほんの気ま ....
「ワイルドライフ・ツアーは楽しかったですか」
デナリ国立公園入口でバスを降りると、ガイドのコリン君が笑顔で出迎えてくれた。
「野生動物が沢山見れたよ。でも凄く眠くて・・・」
「日本人は乗り物に乗 ....
「ピピピピ・・・」目覚ましの乾いた電子音が響いた。AM4:30。
白夜とはいえ外はまだ暗く夜の気配に包まれていた。ベッドからのそのそと起き出し、
冷たい水で顔を洗い無理やり目を覚ます。
 デナリ ....
 昨日は変な日本料理店へ行ってしまった。いや、場所が違うだけで実はとても普通な店
だったのかも知れない。
 暖簾をくぐってその店に入ると「いらっしゃい!」と、人の良さそうなおやじと茶髪で
若そう ....
 入国審査を済ませて空港ロビーへ出ると、何人もの人が名前の札をあげていた。ツアーの
お客さんを迎えに来た旅行会社の人達だろう。口々に日本語で札の名前を連呼している。
騒々しい人々の中から自分の名前 ....
 その飛行機は、ジャンボに囲まれて広い飛行場の真中にポツンといた。
 YS11型機ぐらいの白く小さい機体に、先住民の顔とARASKA AIRの文字。
アラスカ航空アンカレジ行き。
 昔日本からヨ ....
アラスカへ行こうと思った。
きっかけは、本屋でふと目にしたアウトドア雑誌のグラビアだった。
「特集アラスカ」
 広い空。雪を頂いた山々。太陽に輝くカリブー達。自分の住む北海道と似たものを持って
 ....
鈴木もとこ(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
東京は自由詩5*05/8/25 17:14
白い花自由詩5*05/6/26 22:19
アラスカ8〜最後の楽園〜散文(批評 ...204/12/24 0:19
アラスカ7〜気分は開高健〜散文(批評 ...004/11/4 22:34
見つめていたい 〜赤い心は〜自由詩104/10/31 22:16
アラスカ6〜ここへ来る理由散文(批評 ...2*04/10/1 19:02
アラスカ5〜大自然の息吹〜散文(批評 ...104/9/13 22:11
アラスカ4〜物語のなかへ〜散文(批評 ...3*04/8/31 23:21
アラスカ 3〜誘拐?〜散文(批評 ...204/8/23 22:04
アラスカ2〜星野道夫散文(批評 ...2*04/8/12 18:01
アラスカ〜シアトルのビールと雑誌と散文(批評 ...3*04/8/6 22:53

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