日陰の会社の片隅で
暗い私の机の下で
陰惨なカビの生えた気持ちのわるい
白いオウムが喋り出す
粟のカスがついた嘴で
私の脛毛を執拗に抜きながら
幽霊のようにオウムが ....
迷子になった通り雨
夏の思い出あま宿り
かえるおうちは遠い空
捜索願い出しました
あいつの言葉ひつじ雲
生まれながらに春知らず
あきという名で呼ばれています
遠ざかる
インディアンの羽根
時間はフルート
横に流れる
待ちきれない奴
地団駄を踏む
意味をなくした混血
僕の肌の色
プルトニウムと詩
思い出の核爆発
楊貴妃の生理
チャイ ....
僕の要件が紙飛行機のなかで眠っている頃
望遠鏡の夢はテキサスにスプーン2杯分の時間を投げかけた
アラモの赤土に鳥は埋もれそこから何本も白い骨が出た
透きとおったままのダリア路上に眠る懐中時計
....
8月の汗に生まれ変わる
ジャンボジェット機が
昨日の僕を乗せて
故郷の雲の中へ消えていった
そして明日
また僕はひとりぼっち
8月の汗に生まれ変わる
雨が ....
貴方の胸のときめきを
(揺れて終わりを告げるから)
乳首の先で転がして
(ネコの肉球ヒタヒタと)
雨がシトシト降る晩に
(局部に燃える陽だまりに)
昨日の夢の遥かな ....
公園 ベンチ すべり台 / 砂浜 海岸 カモメ ウソ
思い出 思い入み 夢 人生 / 色 恋 手紙 切手 空
月の記憶 魚の言葉 / 波の調べ JAZZ 偶然
愛 ピアノ / ....
見事な二日酔いです。
僕の二日酔いの民間薬は、近所の「あいおい」といううどん屋さんの、おろし生姜たっぷりあんかけうどんです。これを食べればたいていのむかつきは抑えられ、身体は楽になります。ところ ....
これは2年くらい前に何気に書いた散文です。
ただ、これが自由詩なのか散文なのかわかりません。物語の主人公は僕ではありませんが、物語は僕が想像の中で体験した事実です。そういう意味ではエッセイなのかもし ....
牛には角が2本、かなり大くて、いつもら涎をだらら垂れいる。
あと、牛のいるところはかなり臭い。
犬は色んな大きさだいる。だいたいワンキャン鳴く。
しょっちゅうハァハァ言っている。鼻が濡れて ....
僕は親を尊敬する
ある日
親の背中越しに系譜と呼ばれる
歴史的な城が建っているのを見た
気がつけば
親も僕もその城の門番だった
僕は親よりすこし若かった
そ ....
浜辺で
ざぶん という波音の方が
波より先に砂を砕いている
気がした
おしてはよせて
消える波
消えても消えても
繰り返し押し寄せる波
プチプチと砂 ....
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