僕はどこにも行けずここにいる
別に鉄格子があるとか高い壁があるとか
そういうへんてこりんな状況下にいるわけじゃない
それでも僕はまだここにいる
小さな部屋
こもるあかり

中学の頃
僕 ....
それで
どこまでいけるのか
なにがうしなわれて
なにをこのてにして
いつわらえて
いつくやむのか

ふらふら
いつまでもまわりみち
ゆらゆら
そういうときこえはいいけど
きにいる ....
寂しさに沈む岩
引き摺られて息ができない
夢とは違う
どこにも行けない喪失感
手に届かない塵のごみ
錆びる世界
七色の空気は黒より暗い一色に

消耗しきったロボットみたく
今はも ....
さようなら消えてゆく
それがきっと正しいことだと思います
次第に濃くなる緑
車の窓から乗り出して空を仰いだ
みっともないからやめれくれ
知らない
あなたはあたしの何を知っている
きっとあ ....
手を繋ぐよりこの手でその頬を殴る方がはるかに多い
嫌いになれるものならもうなっているさ
僕のジレッタサを君は理解してくれているのか
君を愛しても
風に乗って僕を離れて飛んでゆく
フェンスを抜 ....
見知らぬ一人にも嫌われないように精進しようと身を粉にする私は馬鹿だ!
何を世界に望んでいるのか
社会に望んでいるのか
私自身わからないから腹が立つ
今日もカーテンを引っ張って取ってしまった
 ....
君はやたら
これってトトロみたい て言う
今にも崩れそうなでも味のある家を見ては
トンネルみたいになる緑葉を見ては
離さないでその手

君は汗をかく
あたしはまだかく気配すらない
君を ....
ぽつり 雨が降るだけ
タイトスカートに染みができた
あなたの笑顔が見たくって
あなたが好きだって言う格好した
まだ来ない
いつの間にかさらさら雨が流れてあたしを濡らす
後れ毛が揺れる

 ....
意地悪な神様をこの手で殴りたかった
でも彼は毎日お祈りお願いしているのだ
神様 どうか彼女を救って!
あたしは膝を見るしかない
拳を硬くしているしかない

彼はとても誠実な人間である
あ ....
忘れる前に振り向いて
氾濫した川に飲み込ませて流させて
嗚呼 今日は月が明るい
だなんて呑気に呟く場合じゃない
鋭い眼光で凝視して

無駄な笑いは捨てましょう
胡蝶蘭でも何でもない
そ ....
歳が離れすぎていた
ふん 言うと
可愛いって彼は尚更笑うだけ
あたしはもっと膨れっつら
ぷん!

猫みたいに喉元を撫でた彼
歳が離れすぎていた
くすぐったい
あたしは猫じゃないよ
 ....
幸せの向こう側にいる
あたしもあなたも手を繋いで笑っている
人はきっとおかしく思うだろう
ほら
歩くおばちゃんが怪訝な顔してる
わかってることだ
今更何を悔やむのか

ぼんやりと輪郭を ....
華が散る
ロマンティックなあなただから
あたしにさよならを捧げたの
ただ去っていく
ただ去っていく
冷たくあたしは冷えていく

春がきたからコートをしまった
ストーブだってしまったよ
 ....
そのとき人間に還る
温かい涙を流す
あたしは鉄の塊
その体温であたかもチョコレートのよう。
あたしは解ける

芽が生える
とどまることなく伸びてゆく
嗚呼春がきた
蓋をするのはあなた ....
その手にぎゅっと抱かれた瞬間
小さなラットになって走り出したかった
全否定する愛に包まれたのだ
しかもそれに身を委ねる

目を瞑る
どうにかなるさと誰かが話す
どうにもならない
あたし ....
一人 先を走っていくあたしの眩暈
きらり光る高価な指輪
腹痛の起こる笑い声
ゆらり
手に引き戻されて
眩暈をあたしは掴めない

溺れてしまえば苦しくない
目をとじて
眩暈を先へ先へ走 ....
うまくマニュキアが塗れません
女らしいピンクの爪に
500円のキーホルダー
握らせたくて奮闘してもう一時間

あたしの体は恋愛向けではありません
ですが
男が好きな身体は持っています
 ....
その手は冷たい
体はじわりと感じる温かさ
手をつなげば
ひやりと冷たいなにかを感じる

変わる信号
冷たい青
そこを曲がれば終わってしまう
さむい夜

手をつなげば
あなたとわた ....
雨が欲しい
豪雨じゃない でも しとしとでも嫌
雨が欲しい
いいくらいにふって
私の肩までのまだらな髪も
夏らしいこのワンピースもパンプスもバッグも
いいくらいに濡らしてほしい

わが ....
つらいからつらいと言ってちゃ意味ない夜
扇風機の風が前髪をゆるがして
そうだ
つらい衝撃からまだ泣いてない

ひとつ
電車の中でじゃ泣けない
情けなくて

炭酸飲料をストローで飲む感 ....
永遠の なんてありえないでしょう?
手繋いでくれないじゃない
頭なでてくれないじゃない
雨の日の方が安心できるわ

だからあなたとはもう別れたでしょう?

永遠の
私は抱かれるだけの体 ....
空は曇りだした
人形をかかえて歩いたのなんて久しぶりだった
陽も落ち始めていた

にこにこしながら歩いた
隣の彼もにこにこしてた
そんな私はそんな彼に三つ嘘がある

花屋さんが右手側に ....
どうしてなのって君は言うんだ
僕の先を
ヒール
雑踏の中 かつかつ響かせながら

曇り空
空気は湿ってる
どうしてなのって 
もいちど
僕は想像する
笑ってる
君は笑ってる

 ....
六ヶ月分の定期券 は恐くて買えない
かといって
彼は笑って言う

流れたままのテレビの前で
強く固く抱き合って
それはもう痛いくらいなんだけど
愛してるの声

片道四百円
僕ら一緒 ....
僕らは脆い絆で結ばれたんだ
君は拒んでいたもののいつのまにか熱いキスをして
まだ寒い寒い冬のことだった
ホットカーペットは役に立つ
時をうしなってしまった

君は拒んでいたもののいつのまに ....
やかんの湯は沸騰間際
君は気づきもしてないみたいだ
僕がいくら噛み付いても
マゾなあんたは喜ぶだけ

解かれないだろう嘘をつき
少しずつ ほんの少しずつ
抱く手を使い 君を僕から剥ぎ取っ ....
春日響(26)
タイトル カテゴリ Point 日付
自分らしく生きたいだけだ未詩・独白006/10/23 12:16
一人、缶蹴り自由詩006/10/12 10:11
失ってから気付いたのに自由詩006/9/15 2:15
消えてゆく自由詩106/6/30 11:33
逃したくないそれだけだ自由詩006/6/6 14:02
一人だけでも私を好いてくれれば自由詩206/5/25 22:31
木洩れ陽の中自由詩006/5/23 18:38
晩春自由詩106/5/17 23:40
輝く彼と不倫をしている自由詩206/5/14 23:07
それはいつか消えゆくのだから自由詩1+06/5/6 2:11
遠近自由詩106/4/22 19:02
逃避行できたらいいけどね自由詩306/4/14 18:07
春霞自由詩106/4/11 13:47
空が霞む自由詩106/4/9 17:36
秒針が響く未詩・独白206/3/9 2:24
好きに膨らませた恋の中自由詩205/3/10 16:24
あたしは友達じゃない自由詩105/2/24 16:57
不倫自由詩104/11/5 1:26
雨が欲しい自由詩104/7/5 1:18
つらさ自由詩004/6/26 2:29
永遠の恋人自由詩104/5/29 1:35
自由詩104/4/12 1:37
僕が鬼自由詩104/4/6 2:51
未来自由詩104/3/31 0:25
目をつむる君自由詩204/3/24 23:56
別れ前自由詩204/3/19 1:41

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