聖なる夜の歌が聴こえる。
星々が「おかえり」と囁いている。
舞い降りた彼の元へ清廉なる粉雪が降りそそぎ、
母なる大地の息吹きが彼の頬を撫でる。
此の日の ....
輝く人に、憧れて。
それでも私には、何も無くて。
何も無いまま、こんな所まで来てしまっていて。
これからの私に、何が出来るだろう。
ごちゃごちゃと、色んな想 ....
果てしない空の彼方に、光を見た。
果てしない時の片隅に、安らぎを見た。
果てしない海の奥底に、宝石を見た。
果てしない大地の果てに、無を見出だした…。
きっと幸せだった。
....
この記憶も、いつかは途切れるのだろう
この命も、いつかは途絶えるのだろう
私がいなくても、
私の思考が停止しても、
世界はまわる ....
ほろほろと涙の零れ落ちる瞼に口づけをして、
貴女の苦しみまで、吸い取ってしまいたいのに、
僕はこうして、抱き締めてやることしかできない。
せめてこの温 ....
アナタの瞳は潰され
その傷口からは血の涙が零れる
四肢を支える腱すら失って
何もかもを亡くしたアナタは捕らえられてしまった
その目はもう何も映さない ....
学校の帰りに、風の音に耳を澄ませる。
街の喧騒も、誰かの話し声も、全てがどこか遠い。
肌を撫ぜる風が愛しくて、空を仰いだ。
昼と夜の間。青と朱が交じる。
雲は、一つも浮かんでいない。
太 ....
幸せの音がする。
私ってこんなにポジティブだったっけ?
何を見ても素晴らしく愛おしい。
そして愛してるが故の哀しさと、寂しさもあって。
私の ....
木造の家。
年老いた梁がぱきりと声をあげる。
見上げると其処には長い年月を経た木目としみ。
ぼんやりと眺めているとまたぱきりと鳴った。
そうかこれは、
....
私達はいつだって独りで。
けれどどんな時でも、一人で在った事なんて一度もなくて。
気が付けば隣に、前に、
時には後ろに、誰かが立っていて。
....
無数の命の灯が
煌めき、瞬き
生まれては、消えてゆく。
それら一つ一つに想いは在って、
それら一つ一つに望みが有る。
愛されたいだとか、認めら ....
裏切られた・・・!
私は貴方だけを信じていたのに!
私には、貴方だけだったのに・・・!!
何か約束をした訳ではない。
けれど二人の間に ....
私達が生まれながらに持っているコレは、とてつもなく重い。
ソレは最初、両親が支えてくれる。
私達が一人で歩き出せるその時まで、
ずっと抱え続けてく ....
貴方がココにいてくれたから、
私はワタシでいる事が出来たよ。
いつまでたっても消えない貴方の言葉に、
慰められて、傷付けられて、
希望を貰って、許されて。
....
この間新しく店に入ってきた社員さんと一緒に厨房に入った。
政治とか経済とか歴史とかの話が出来る人で、結構会話も弾んだ。
でも、その人が「日本は核を保有すべきだ」って ....
最近国家の事についてよく考える。
政治の事とか、戦争の事とか、世界一続いているこの国の天皇の事とか。
色々考えて、色々思って。
こうしたら良いのにとか、こう在って ....
私は日本に生まれてくることができて、本当に良かったと思う。
美しい価値観。
山と海に囲まれて、豊かに育まれた自然。
互いを大切に想う、和の ....
きらきらしたゆめの中で、あなたたちはいつも輝いている。
どんなに苦しくても、どんなに辛くても、
あなたたちはいつでも、輝いている。
どうしたらあなたたちみたいにな ....
これが何を意味するかは解らないけど、
この痛みは確実に、私の身体を蝕んでいる。
何とかしなくちゃとは思うのだけど、
行動に移す程の事でもないかと、思ってし ....
そこには白い夜が横たわっていた。
美しい肢体の上には黒い枯れ木が今にも折れそうに、
風に揺られていた。
私はその枝をポキリと折って、
彼女の口元 ....
暗闇に蹲っている。
寒い、寒い此の場所で、
独り寂しく膝を抱えている。
目の前には、一筋の光。
温かい風が、その光から流れてくる。
....
平和を得る為には、何か犠牲を払わなくてはならないのだろうか。
「命」や「想い」、「権利」や「肉体」などを代償に得た平和に、己の幸せは存在するのだろうか。
少なくとも、何かしらの犠牲の代 ....
世界の為に、全ての生き物の為に、
この身体がずたぼろにされようとも、
どんなに酷い目に遭おうとも、
戦ってゆきたいと、
護り抜いてゆきたいと、
そう思う気持ちは、嘘ではな ....
この命をみんなの為に使えたら良いのに。
この命をみんなの為に削れたら良いのに。
そしたら、思い残す事なんてないのに。
これは自己犠牲なんかじゃない。
....
海のように深く、
大樹のようにしっかりとした芯を持ち、
空のように広い心で、
人と接したい。
誰もがそれぞれ違う哀しみや苦しみを持っている事を知っているから ....
人は自分を見付ける為に生きる。
自分を見付け、愛する為に生きる。
自分の求める「完璧」に成る為、
自分に足りない「何か」を補う為、
誰かを愛する。
私達は ....
大事な友が死んでから、
一つの命が絶えるという事の悲しさを知った。
ずっと一緒に笑っていたかった。
お前の事を思い出さない日はない。
だけど、
それでも、 ....
何も考えなくて良い。
人が造った光の造形物を肴に、安酒を煽る。
聞こえるのは虫の声と、遠くをゆく車の音だけ。
嬉しい事も、嫌な事も、
この時だけは、思い出さずに ....
貴方が望むモノなら全て、
この身を賭して捧げたい。
けれど、
私には何もないから。
どんなに想っても、
どんなに願っても、
....
私は貴方を想い続ける。
どんなに苦しくても、
たとえ叶わない恋だとしても、
私は貴方を望み続ける。
貴方を知って、強く惹かれて、
貴方の為に生きたいと ....
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