車にマニキュアで落書きした
恥ずかしくて 三日で消した
安らぎがほしい 理由のない安らぎが
ハッピーターンの歯ごたえだけでは安らげない
この曇天のような胸の内は何だ?
女か? ....
ぼくたちは青信号に照らされて生きている
街は青信号でいっぱいだ
青信号は 沈み また 昇る
昇ったら 微笑む
部屋に青信号の 西日が射す
ぼくたちは青信号に照らされ ....
ゴカイとミミズが一緒に暮らしていた
ゴカイは名前の「点」からなのか
しばしばミミズに誤解されていた
「やっぱり」と「どうしても」を繰り返し
ますます誤解される原因は
名前のせいだとい ....
人間という呼び名を 愛に 変えたらどうだろうと思う
こどもは際限なく なんで?と聞いてくる
みんな勘で生きているんだよ
そうとしか言いようがない
....
昨夜から この昼間にかけて
おならのしすぎで お尻の穴が痛くなった
こんな新記録に出会えてうれしい
軽快な情けなさに 元気がもらえる 感謝の気持ち
おならのしすぎで 垢ぬける ....
朝 今日こそは詩を書こうと思い
一時間寝てみるが 何も浮かばず
窓から春らしい光が射しているので
散歩でもすれば きっと詩が見つかるはずだと外に出れば
緑の何やらのつぼみが ....
大飯原発ゲート前を占拠した勇者たち。
出遅れて30日、23時から参加。
私は機動隊にかなりびびっていた。
反対の連呼、ダンスが楽しい。
その光景に涙が流れる。
涙を誘ったのは、 ....
学生時代、福祉系の大学に行っていた友人に誘われて、藤の根作業所(現いぶきやま・当時建物は旧山東町に在しました)にボランティアに行きました。昔、私の母親がしていた内職のような単純作業だったと思いますが、 ....
ペソアの詩を
目で追っては 口ずさんでいる
詩がこんなに偉大なものなのだと
気付かされるとともに
自分が今まで一度も
詩を書いたことがないことに気付かされた
今まで詩だ ....
せんずりしないと前へ進めない時がある
せんずりしないと明日が来ない そんな夜がある
そんな昼がある そんなあさっぱらがある
私はいつも行き詰った時には せんずりして前 ....
人間性が悪いのがあたりまえなのに、
人間性を疑うって言葉がある。
天使のようなあの人こそ、
人間性を疑わなきゃ。
矛盾に満ちた奴。かっこつけ、みえっぱり、
わからずや ....
きみの声が ふにゃふにゃで
もっとふにゃふにゃにさせたくて
ふにゃふにゃにしたら
ふにゃー!と鳴いた
帰るなと鳴く 君は帰るなと
ふにゃー!ふにゃー!
....
充実した夜 人はうちあげしたくなる
たとえば 美しい満月のときなんて
それは 満月と ほどよい距離感を
保っていられる 今
この平和への感謝だ
きれい ....
ええ声は 微炭酸
ええ声は 不如帰
出れば ハスキー 御好きに だすきんかける世に
きれいな廊下に ええ声は 高く 廊下を這い渡る
住所不明のええ声は 海を渡った ターザ ....
深夜 私は 煮えたぎる
君への怒りで 煮えたぎる
1時間ほどでぬるくなり
2時間後には冷たくなった
寝起きに 再度 煮えたぎる
30分で冷たく ....
鳴けない赤鼻のぼんぼん鳥が歩いている
涙を流すことはできても 鳴けないのだ
だからそんなぼんぼん鳥を守るのは
ぴゅーろ豚だ くるくる光線で 座禅雲坊主の視線から ....
ついて行けない世界がある
この頃は ついて行けない世界が急激に増えてきた
だから 今は ベンチが友達だ
無欲と 諦めが支えだ
....
甘いキスとは言ったものだ
空を見上げながら呟いてみる
甘いキス
うっとりして 眠ってしまいそうだ
甘いキス
....
やわらかいさとうきびの群れが わきの下でそよぐように
すこし笑わせる なにかの間合いからはじまった
でも 今じゃ ごきげん
ゆるやかな陽射し は ....
自分さえよければいいのか?
同感である
この朽ち果てた なすび!
腐った アボガド!
思いやりのように風化していく野菜たち 恋人たち 老婆たち
....
君はサッカー派?それともドッヂ派?と聞いたら
どっち派でもないですと言われた
ドッヂ派でもないですの聞き間違いなのだろうか
どっちかを選ばなけ ....
首吊り自殺はハードなヨガだと思う
肉体はなくなっても
晴れ渡った世界を見てるんだと思う
だからほんとうは
サドゥの恰好してやらなきゃいけないんだと思う
....
稲妻に恋されて
ドカーンと落ちてきて
痛い
そして連発はこたえる
傘をさしてもわかってもらえない
遠くで鳴ってるのをびびって聴いて ....
何年か前に 詩の勉強にと思って買った
一万円くらいした 尾形亀之助の詩集が
いいのか悪いのか いまだにわからない
この詩集を背負って 紐でしっかり固定させて
断崖絶壁か ....
三十五歳になったから これからは太い声の男になろう
ドラム缶から 人食い人種がリンボーダンスを踊りながら出てくるみたいな
太い声で
だったら仕事もはかどるだろうな
....
多数決でなんでも決めるのは素晴らしい。
かなしいときは、
アップルパイをぼろぼろこぼしながら食べることにするのはどうだろう。
賛成、そうしよう!
反対の人はしつ ....
アボカドが空を飛んでいるのを見たことがある
ひゅーほーって鳴いて飛んでいる
アボカドの鳴き真似をしてみるがなかなかむずかしい
ひゅーほー 言葉にすれば簡単だが
厳密にはひゅ ....
人間が人形にしか見えない
人形が泣いて 笑っているんだ
気味が悪いね
人形が めそめそ げらげら わくわく ぱこぱこ
せかせか ぴこぴこ ぴーぽーぴーぽー
じゃかじゃか ぞわぞ ....
カスタネット 鳴らす
んちゃちゃ
渡り鳥がまた来た
んちゃちゃ
七日ほど前に 亡くなった人のことが
急にこみあげてきて ふるえる
ありがとう ....
詩人の心は寛大だ 月が欠けても
怒りも見せず 歌って笑ってる
詩人の心は寛大だ 馬鹿が張り裂け
山が突き出し 尻を振って歩く牛のように
詩人の心は寛大だ しぼんだ ....
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