雲がひとつもなくて
それほど冴えた青い空でもなくて
見た目に限れば陽差しは豊かで暖かげで
旅客機が白く高く遠く横切って
潤いと熱を瞬時に外気に奪われて
瞬きで新しく熱い涙を滲ませ

覗き ....
鉄塔に雨が降る

手馴れた笑顔で許して終わらせ
ひそかに持ち帰る湿ったフィルター

高圧線に変電設備 乾いて固まる絶縁体
継ぎ目で疼く火花とノイズ 青白い

鉄塔に雨が降る 何度でも雨 ....
陽が傾いて人と犬とが門を出る
車道を渡り 松の防風林を抜けて
赤い不思議な岩の砂浜まで約3分
リードをはずすのももどかしく
湿った砂を蹴って飛び出すあなたの体は
与えられた狭い世界を受け入れ ....
えぬ(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
エンドルフィン・ハイスコア自由詩103/5/4 2:19
鉄塔に雨が降る自由詩303/4/25 10:14
キラリとチクリ未詩・独白203/4/23 10:03

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