だれにもしられなくっていいから
だれもしらないうたをへいぜんとうたえるんだ

だれもしらないわたしだけのなまえを
だれかにしられようともおもわない

むせきにんなさけびなんて
だれかにし ....
この日のために生まれてきた
そう思えて
ならないのです
12月のそらは
くもりひとつなく
あたしを包んでいます
ビルディングだらけの近所は
もう二年も付き合っているというのに
無愛想の ....
ニヒルに笑うお月様
溢れて零れるエトランゼ
やさぐれたコーヒーの缶
ペンペン草の涙
ふと我にかえったように鳴る踏切の鐘

わたしはきっとここにいて
きっとわたしはここにいない

潜む ....
どこかの焚き火のにおいも
さらさらの空気も
柿いろの空も
鈴虫のこえも
うすぐらい街灯も
踏切の音も
車のヘッドライトも
後ろを歩くカップルも
いまならみんな
愛せる気がする

 ....
降り積もった憂鬱を踏み締め
崩れていく入道雲を見守った
もはや手を伸ばしても遅すぎるというのに
ローファーの高望み

走り去る夏は尾ひれをなびかせ
金色の夕焼けに思い出を放り投げた
制服 ....
シャープペンシルをもてあそぶふりをして
ノートの端に叫んでみた
窓際の憂鬱
手を伸ばせば
ふれることができそうな
手を伸ばしても
ふれられないほど遠くにいそうな

コバルトの深まる午後 ....
夕立雲が
わたしを呼んでる
ブランコ揺れる公園で

六時のチャイムが
影をぐいと引っ張る
みかん色に溶けていく
汚れたくつした ねこの声
ひんやり鉄棒 ジャングルジム
おっかさん ....
けさんぼん(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
だれも自由詩110/6/21 8:15
ベランダ自由詩210/2/2 21:42
神話自由詩109/12/5 6:36
みずいろ自由詩309/11/29 22:32
死んでいく夏を見つめ自由詩2*09/11/29 22:18
コバルトブルー自由詩009/11/28 0:01
夕暮れゆうれい自由詩1*09/11/25 19:17

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