「内緒だよ」って
なのに話をしてしまうのは
誰かに知って欲しいから
先はまだ見えないけど
見えるから進むのは
見返りを求めるだけで
省みることもなく
見えない道を進むのは
見返すためなのだ
こんな時だって
勝手に物語は生まれる
だけど、
誰かが笑ってくれるから
もういいや。って、
諦めて紡ぐことにした
会いたいと言えば
会える距離なのに
会いたいと言える
距離ではないから
元素
声
炭素
顔
窒素
心
水素
体
全部
君の
全部
すでに今
此処にはなくて
其処にある
未来を食べて
過去を吐き出して
すぐに今
其処にはなくて
此処にある
呼吸、呼吸。
君と生きている
ワンクリック
君と繋がる為に
ツーコール
結ばれる瞬間を
スリーアウト
途切れたふたり
歩く速度
プラスマイナス
悪意と敵意
バランス
欠けて割って
世界は心のままに
救難信号
置いてけぼりにしたのは――
ホットミルクと、
現実はよく似ていると
誰かが言っていた
十秒の間に、
差異はないと思っていたけれど
確実に膜を張っていて
ぬるま湯の妄想と
冷たい空気の間 ....
ハロー、ハロー
また会えなくなる日まで
解いて結んで輪になって
やめちゃえよ
君が嫌いなあなたなら
いつでも此処に
心にいるから会いにきて
呆れながらも笑って
報われたって泣いて
矛盾の中で生きている僕達は
嘘つきだとか、
身勝手だとか、
悪者扱いされてきたけど
溢れるままに、
感じるま ....
死んだ生命の行く先が
綺麗に光る星ではなくて
誰かの心に灯るとし
想いは消えないままで
昨日も今日も明日でさえも
完全な暗闇に綴じない意味は
きっと、
誰かを忘 ....
あなたが呼吸する事を
どうか忘れませんように
命を吸って、
淀みを吐いて、
何処までも深い呼吸を
其処に意味は生まれるから
知らないもの探し
それだけに夢中になって
新しい可能性を、
新しい可能性を、
そうこうしている間に僕ら
花が枯れていることに
誰一人として気付けなかった
朝の街を歩くとき
シャッターが開いていった
なぜか中身はとても
見てはいけないような気がして
それは、君から逃げた僕の
後ろめたさなのかも知れない
季節が巡り、花が散り
踏まれたアリは雨に流された
僕ら無限を彷徨って
次の瞬間に芽吹いてる
いつか死んでしまうから
自分で命を断つのは億劫で
どうせ終わる命なら
その時まで生きようと思います
会いたいと思う時間より
会えない時間が長くなり
三分刻みの砂時計
今の僕らには遅すぎて
会わなきゃいけない時間より
会いたくない時間が長くなり
裏返らない砂時計
....
君の代わりは沢山いるけれど
私の代わりは私しかいないから
私は私を大切に
誰かの悪意はおざなりに
私が私でいるために
誰かの好意はそれなりに
君の代わりは沢山いるけれど ....
君の影が薄くなる度に
僕の罪悪感が濃くなって
まるで私を忘れないでよと
亡霊に縋られているような
君の顔を思い出す度に
僕の罪悪感が濃くなって
なんで私を忘れていたのよと ....
「どうか見捨ててよ」
何も言わなきゃいいだけなのに
どうか見捨ててよ、
どうか見捨ててよ、
求めているように聞こえたんだ
それに頼り、それに縋る
それしか方法がないのなら
それを信じ、それを通す
そこから広がり、それから進む
先はまだ見えない
だけど、確かにそれを感じた
種を買って、土に埋めた
水をやって、芽を出した
光と酸素がもたらした
やがて芽から蕾に変わり
花が咲く前に散っていった
でも、これで終わりじゃない
私はまだ、何も諦めて ....
暗がり、夜道、怖いから
街の灯りを目印に
月の光に頼れない理由とは
不確かに縋れない臆病者だから
優しい娘にはなれなくて、
可愛い娘にもなれなくて、
それでもアナタ
我が儘でも愛してくれますか?
未完成でも求めてくれますか?
明るい娘にはなれなくて、
....
僕はまだ
君のことをまだ
割り切って進めるような
弱い気持ちならいらないよ
僕はまだ
君のことをまだ
君のことはまだ
僕が落とした涙で揺れた
小さな波紋は途中で消えた
君に伝うこともなく
誰が拾うわけもなく
大量の雨粒弾けて跳んだ
雨のせいにしてごまかした
君に伝うこともなく
....
寝れない夜は
眠たくない夜は
聴き飽きた音楽と
読み耽る文庫本
イメージのその先に
詩を書き留めた
一日が一瞬で
一年が遠い過去のこと
僕はいつになったら
君に届くのだろか
君を忘れるだろか
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