笑ってないと

君はらしくないと言う

笑っていると

僕は僕じゃないと言う

君の描くイメージで

思い出せなくなった
僕の歩く距離、君の歩く距離

前ばかり向いて歩いていたら

振り返る景色に君はいなかった

今度は少し、ゆっくりと

もう横に君はいないけど
気付いてよ
あなたのせいよって
君がそれを願っても

僕は卑怯者なんだから

傷付いてよ
あたしのためにって
君がそれを望んても

僕は臆病者なんだから
色恋しそう

上辺の倫理

君を信じる僕は共犯者

歪んだ思想

欠けた道徳性

正しい君に合わせるよ

色濃い死相

誰かの淋漓

気が狂うほどに平穏 ....
日に焦がれた風景と

僕が好きな君の好きな花

君の見つめるその先に

僕が見つけた世界の果てに

一瞬、永遠が見えたんだ
「辛い」って書こうとして

「幸い」って書き間違えた

たったそれだけのことなのに

気持ちまで思い間違えて

まだ笑えるんだと気が付いた
鳴らない僕の携帯電話
光らない君のディスプレイ

互いに求めたその先に

互いに奪ったその後に

伝えたい言葉も飲み込んで
吐き出せずに曇っていった

鳴らせない僕の声 ....
線香花火が夜中に咲いた

真昼に君の笑顔が輝いた

もしも、八月の空が綺麗なら

そうしたら

そうしたら

未だ見ぬ場所で

君に打ち明けられるかも
羽根の取れた扇風機

暑くもないのに回す、回す

ガタガタと音を立てて

要らない情報を掻き消して

ヒタヒタと窓を叩いて

君の「別れたい」だけが伝わった
メールするのはこっちから

会話をするのはあっちから

釣り合えているようで

臆病なのは僕の方だった

逆にもなればいいなんて

授業中に上の空を飛んでいる
地球儀回せ

見かけの宇宙
コンパスで描け

色鉛筆すり減らし
世界地図は燃やせるゴミの日に

空想科学
夢の中で輝き増した
氷水に浸かった気分
痛いのさえ平気になった

「冷たい人ね」と言うけれど
君が温か過ぎるだけだって

素っ気ない態度

いつしか冷め切った
名前を呼んだ
彼女が振り向いた
親しくもないのに
寂しくもないのに
もう会えない気になって
名前を呼んでいた
電車でゆらり
何処まで行くの

何処でもいいや
遠い旅路と一秒の紡ぎ

変わる景色は目まぐるしい
変わらない景色は懐かしい

電車でゆらり
運んで行くの
携帯なんて要らないよ
何処までも届くけど

糸電話くらいの距離感で
君と居られたら

電波なんて意味ないよ
送るのは楽だけど

糸電話くらいの距離感で
君に伝えられた ....
君が綺麗に寝るもんだから

僕の降りる街は過ぎていく

こんなに綺麗な顔なんだから

幸せそうによだれを垂らすなよ
離れれば離れるほど
遠くに飛ばせば飛ばすほど

宇宙の神秘に気が付いて
宇宙のはじまりに近付いた

それはまるで僕らみたいで
この距離さえも愛しく思う
似た者同士
互いの傷を撫で合って

何一つ解決しないくせ
それでいいと思わされ

それもいいと思うなら

僕は僕のまま
君も君のまま

何一つ解決しないだけ
そ ....
さよなら手を振って
ごめんね頭を下げた
おはよう手を振って
ありがと頭を下げた

言葉だけじゃ足りなくて
身振り手振りでも足りなくて

解り合ったふりをして
僕ら勘違い ....
降り止む雨の最後の一滴を
僕は確かめる事だけに憧れて

降り止まぬ雨を避けようと
最後の一滴だけに濡らされる

そういうものだと理解した
生きることも、愛することも
コウモリが泳いだって、
ネズミが空を飛んだって、

いつしか僕ら驚かなくなった

生きる理由は失したけれど
生きる意味なら此処にある

生きる理由は失したけれど
生きる意 ....
強くないって私は惑うけど
それでいいんだよ
強いと私にあなた
依存してしまうから

弱いなってあなたは笑うけど
それでいいんだよ
強いとあなたに私
依存してしまうから
 ....
今日のさよならが

明日の始まりでありますよう

沢山の思い出達が

あなたの指針になりますよう

いつの日か、いつの日か

僅かでも灯りますように
二月のような寒空の下

一寸先の光を手に入れた

何も、何も映りはしないけど

君の喜ぶ顔を思い出す
この恋に終わりを告げて

君に始まりが来ますよう

嘘つきな僕だから

強がることしかできなかった

この恋に終わりを告げて

君に始まりが来ますよう
変化する雲の形状を

君は歪だと呟いた

絶えまない永遠の

一瞬しか見えていないのに
あなたを深く想えることで
私はとても幸せそうです
心の奥のもっと裏
今にも涙が出そうです

あなたと出会えることで
私はとても嬉しそうです
冬空には飛んでいる鳥
今にも頬 ....
あなたの描く世界はさ
何処か酷く切ないね
そんな絵、私は嫌いだよ
あなたの心と重なります

そこに、ぽつんと
私の言葉も添えてみて
その絵に詩と呼ばれる言葉
私の心も重ね ....
電車を一本間違えた?
そんなはずはない
だって確かめましたもの
何度も、何度も、繰り返し

本でも読んで待ちましょう
ひらり、はらりと捲くれます
私の麦わら飛んで行く
い ....
君となら笑えるかな

それを考える僕の顔

すでに笑顔になっていた

それを君に話したら

すぐに笑ってくれたんだ
秋助(120)
タイトル カテゴリ Point 日付
イメージ自由詩011/7/30 20:21
遠い風景自由詩011/3/4 10:44
等価と代償自由詩011/2/20 16:53
モラルシンパ自由詩011/2/19 14:26
秋の幻自由詩011/2/18 10:51
それだけのこと自由詩4*11/2/17 13:36
着心履歴自由詩1*11/2/16 11:56
スピカ自由詩011/2/13 11:44
夏の雨自由詩011/2/13 11:44
空想少年自由詩111/2/13 11:42
ニューワールド自由詩110/10/21 13:39
音のない部屋自由詩110/10/21 13:38
五月の空自由詩110/10/21 13:36
ワールドトレイン自由詩2*10/9/1 11:10
有線通心自由詩1*10/9/1 11:08
肩越しの夢自由詩2*10/9/1 11:06
恋距離遠愛自由詩0*10/7/19 16:28
フェイクファー自由詩0*10/7/17 22:01
鏡の国自由詩1*10/7/12 14:20
雨と鬱降り自由詩1*10/7/11 20:58
ロストワンダー自由詩1*10/7/10 21:26
非自立性依存症候群自由詩010/7/10 14:04
いつか思い返す煌めき自由詩2*10/3/22 16:04
マッチ買いの少年自由詩3*10/1/31 21:19
春告げ時自由詩2*10/1/31 21:15
一瞬の永遠自由詩2*10/1/27 15:24
2月15日自由詩1*10/1/25 22:27
ダブル・パレット自由詩0*10/1/25 22:22
逆算方程式自由詩2*10/1/6 18:30
スマイル自由詩0*10/1/4 19:48

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