{引用=


カーテンと足袋だけでどうにかなる話でもないが
思い出すことはできる
電気がチカチカする街を通り過ぎて
二度目の宿屋に泊まる
夕食はバイキングなので好きに採る
電気砂が入り ....
{引用=


最近
ずっと
考えていた

部屋の隅に
うずくまって
考えていた

考えることの
テーマは
その日ごとに
違う

まるで
飽きないように
作られた
 ....
イルミネイションだけが
林檎の果実のように
重いというのか

すぐ帰結する解釈に
首を押さえつけられ
呼吸困難で
喉元が熱い

殺伐とした時代だから
こんなにも膨らむというのか
 ....
見知らぬ人ばかりが
夜に追突した
追突した夜は
分散し
それぞれの夢に混じった

あ、と驚きが
その人々を捕らえ、
携え、
さえずりを
引き抜いて
躊躇いに換える

夢が重み ....
つつがなく
夢を終え
私はもう目覚めている

ここにいる
一人の人間として
酋長の口笛を携えた
一人の血肉として

バネだけが
きしむひと時は
帰結した
それは他者により
投 ....
{引用=


「嘘は命のバロメーターさ」
と、
歌の文句に教えられ
死なないための一心で
嘘をたくさんついてきた
おかげで気がつけば
嘘は
嘘それ自体で
はばたく羽を持ち
夏の ....
         
          懐かしさがほしい
          喉から手がでるほどに
          だが賛同は得られず
          君はしなやかに回る
      ....
あの
つらかった
あの頃
唯一つ二つの
悦びとして
隠れるように
買いあさった雑誌よ
今やそれらが
違う形の
脚光を浴び
私は寂しく
阻害された
遠く隔てられた
あの純粋な悦 ....
放射される熱を
感じていたんだ
夜更けの草原に
寝そべって
仲のいい
グループで
語らいあった
見上げた空には星
点滅しないきらめき
声が聞こえていて
声は聞こえていない
放射
 ....
その機械は
複雑に絡まり
複雑に絡まることで
それ独自の形態を
私たちに対して
維持し
対立項の焦点は
いつも限られた香りの中で
現前をする
風の匂いも
身にまとい
人の心を和ら ....
{引用=


君の調子がどうだか
気にならないし
君の虚偽が
いくつずつ
世界の果てに通信されていくのか
知りたくもないよ
この世は
通信教育なんかじゃない

僕は昨日
大型 ....
{引用=上滑りした会話が
水槽の中で泡を吐いた
外は
しみこむような雨
果実を一つ
大きな手が絞ったような


呼吸困難で
死にそうだと
酸素が足りないのだと
嘆く声が聞こえる ....
ろくに足も
使えない奴
お前の語る
自由に
何の意味がある
優しさを
振りまくふりをする
その瞳
お前の
その瞳に
悪魔の宿るのを見た
柳の木の下で
羊の群れを刈り取り
小動 ....
あんなにたくさんの人がいたのに
今はほとんどいない
どこに行ったのだろう

死んだ訳じゃあるまい
消えた訳じゃあるまい
なのにどこにもいない

あんなにたくさんの人
あんなに ....
{引用=
夢の続きは暫時、暫定的、予定調和、そして見知らぬ方向で行われる
我々の染色体は鋭いが
あまり役には立つまい
断続的、緩やかに、そして急速に行われる
それは我々の知りえぬものの望むと ....
{引用=
緩やかな咀嚼が
下痢を引き起こすことなく
幾何学によく似た
紋様を作った
ここは
水面
水面下は、見えない

緊急の事態には
コールボタンを押し
だれかれかまわず
助 ....
いったいなにが起こっているんだい?

朝起きてから

目が覚めてからずっと

よくわからないんだ

ちゃんと調べたら

たいしたことがないのかもしれない

ちゃんと調べなくても ....
コンテストで
以前一位をとった男が
仮にタロウとする
その男が
手のひらから
血を流している
重複を避けて
ようやくたどり着いた
住処で
手のひらから血を流し
そして目から涙は
 ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った

のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく

お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
{引用=
優しく笑って
優しく微笑んで
優しく黒ずんで
まるでレーズンバターみたいに



詩を口にすると
表面がはがれていく



薄いコーティングを
誰のためにした ....
なんとなく書きたくなったので。ざくっと。軽く。軽く書いたら怒る人は怒りそうだけど。今回は怒られるの覚悟で。ホームレスのことで思い出すこといろいろ。



とりあえず、正直なところ、こんな程度 ....
{引用=

強力に肥大化された
扁桃腺状の
点々をたどって
歩いていく僕は小さく小さくくすんでいく
くすみきって泡になったら僕らは
母親と同体化するだろう
同体化した母の指が刃物を握る ....
半分以上寝ぼけた君が

また行っちゃうの?
帰ってきてと
つぶやいたような気がする

君は猫のように体を丸めて
ぬくもりを求めている

時間が流動する

体液も流動する

唾 ....
{引用=


それは

空洞と
いう名前の

留保に過ぎないのだと

口に出していた
或る夜

人はすべて
寝静まり

ベッドの上で時間が
ぐんにゃりとする

 ....
{引用=

君はどこから

何を引っ張ってきたのか

そんな
顔をして

僕には

読み取れない

君の
やせた歯茎が

うれしいのか悲しいのかどうか

ま、
と ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう



さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう



見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう



コー ....
{引用=

柔らかい命を
踏んで楽しんでいると

いつも不思議な音がする

どこかから聴こえてくるような

すぐ近くのような

ものすごく遠くのような

友人が一人電話をかけ ....
{引用=


まるで

宴のような
色あせた果実

慕情だけが

途切れがちに
遠くから叫ぶ



なまじ
与えられた喜びと苦痛に

絡められて
何も出来ない ....
{引用=
目をそらした
愛の数は数え切れない

唇はいつも
濡れてふるえていた

恐ろしいもの
巨大なもののざらつきを

指先は認識していた

冷たい水の中に
氷を入れて
 ....
真島正人(148)
タイトル カテゴリ Point 日付
テーマ34自由詩3*10/7/17 1:09
輝けるものは……自由詩7*10/7/13 23:01
自由詩3*10/7/12 10:46
比重自由詩3*10/7/12 10:34
騎手自由詩2*10/7/12 10:33
嘘は命の自由詩4+*10/6/29 0:54
アメリカンウェイオブライフ自由詩7*10/6/28 23:14
For My Youth 自由詩3*10/6/27 13:13
夜の飽和自由詩3*10/6/27 3:05
機械自由詩4+*10/6/25 9:02
とうとう聖痕を得てしまった僕の友達について自由詩6*10/6/23 0:13
本当の敵は、可視化されない自由詩6*10/6/9 0:37
天秤自由詩6*10/6/7 1:06
あんなにたくさんの人が自由詩010/6/6 1:16
夢の続き自由詩2*10/6/5 10:22
幸福な結合自由詩5*10/6/3 17:52
いったいなにが起こっているんだい?自由詩1*10/6/2 0:09
重複をさけて(コンテストで以前一位をとった男が)自由詩1*10/5/31 23:32
過不足のない憂鬱自由詩6*10/5/31 23:30
まるでレーズンバターみたいに自由詩6*10/4/22 14:21
ホームレス状態の人のこととか散文(批評 ...8+*10/4/9 3:52
くすんでないくすんでないくすんでないぞ自由詩3*10/4/7 3:03
ほとんど麻痺をすることで僕は人を愛することが出来る自由詩7*10/4/2 14:41
あどけのない空洞自由詩7*10/3/28 2:38
君はどこから何を引っ張ってきたのか自由詩14*10/3/21 4:31
非実在青少年なんたら散文(批評 ...20+*10/3/17 5:48
平明な言葉で・あなたのための花束・西洋美学史講義B自由詩8*10/3/14 16:31
柔らかい命を踏んで楽しんでいると自由詩5*10/3/13 3:36
保護自由詩2*10/3/8 4:26
我らが日々を荒涼とするのか、老兵よ!自由詩5*10/3/5 3:38

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