はだかの枝先が夜風に揺れると
闇に詩が浮かんだ
霜のように輝く月に向けて
誰にも読むことのできない言葉で
木々は詩をうたった
 
白鷺のつがいは
しずかに羽をふるわせて
銀色のせ ....
あたたかい紅茶にはちょっとだけ
はちみつを入れておいたよ、砂糖のかわりに
水玉パジャマのきみはまだ半分夢の世界
昨夜はずいぶんうなされていたね
 
朝食の香りに鼻をくすぐられて
ふんわり毛 ....
 どうして生まれたの
 このしずかな闇のなかで
 なぜ輝きはじめたの
 それを知るために旅にでたよ
 はじめの記憶をたずさえたまま
 丸い石がくるり 銀の河にとろり
 時の波はのそり その ....
逆巻く苦難は
魂のための隠喩だった
厳かに 激しく
しずけさをさえはらんで
それは流れだした
 
そしてそそいだ
魂の森へ 迷路のような闇へ
その大いなる深みにひそむ 
人間の泉へ
 ....
手にしたその強大な力にも あなたは霞まなかった
宝石は輝きを失うことなく 銀河の中心の玉座であり続けた
 
あなたは折れない樹木 私たちの天幕
あなたの園で雌鹿は戯れ あなたの草を食むけれど
 ....
雪片うるふと目を閉じて
ママには内緒で あそんだよ
 
  窓辺で白い息はくと
  ガラスにお絵かきができるぜ
  すぐ消えちゃうけど
  そしたら俺と踊ろうよ
 
 た たり ら
 ....
裸の木々さながら
その身のうちに予感を眠らせ
ただそのときを待つ
 
兆しを感じながら
すべての夜に息をひそませ
夢の無名に暮らす
 
子どもたちよ
 
やがてお前たちの野に
言 ....
ma_non_troppo(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
名もなきお前のための自由詩210/2/23 18:21
土曜の朝のソネット自由詩210/2/4 22:52
星のひかりの自由十四行詩自由詩210/1/25 19:24
熱情自由詩510/1/22 0:47
あなたのポンパドゥール自由詩410/1/20 16:32
雪片うるふ自由詩110/1/19 3:15
子どもたち自由詩210/1/13 21:48

Home
0.05sec.