ぼくがいなかった夜と

ぼくがいなくなる夜の間に

とてもきれいな夜がある

素敵に暗くて、静かな夜がある

ポチャン、と魚が一匹跳ねて

それきりのような

夜がある
くたびれたからだを

下ろす場所をさがしている

くたびれた男の

ナップサックの中からは

乾燥させた夢や

喉の渇く人生論なんか

出てこないよ

ナップの底を覗き込ん ....
ベルトのまわらない腹みたいに

季節はめぐりきらずに

秋のあたりで止まっているから

あわてることはないさ

おいしいサンマで

ゆっくりとお酒を飲んで

温かい血のめぐりを ....
つむら(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩310/10/9 20:44
街灯自由詩010/9/27 5:34
自由詩110/9/25 20:47

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