銃口を突き付けられて
血飛沫を上げる
フェンスに
擦り上げられる
ヘルメットの下から
遠く離れた胴体


他人の死を
液晶画面の向こう側に
無理矢理押し込めて
自らの無事 ....
適当な理由をくっつけて
飽きたらそのへんに放り出して
腐ったリンゴみたいに
もう見向きもしなくなる


キモチよさが
理性のタガを吹き飛ばす
そのたびに
たくさんの残骸が
 ....
青い月が微笑む夜
オレは
路地裏で
死ぬのを待っていた
どこがおかしかったのか
考えても仕方がない


彼女は
バラの花束を抱えるオレを
鈍いナイフで突き刺した
火傷のよ ....
朝、目覚める
ベッドから出て
TVをつける
もさもさした頭で
新聞に目を通し
パンをミルクで流し込む
着替えて
身支度を整え
靴をはいて
部屋のドアを閉める
バタン
無機 ....
体を鍛えておこう
頭を使っておこう
打たれ強くなっておこう


他人の人生背負うために
額にコインを強く押し付けたら
願いが叶うと信じて
おまえは毎日
穴が空くくらいコインを押し付けて
何かを祈ってる


はたから見てると
なんだかバカ ....
怯えるように
何かから遠ざかろうと
走り続ける


何が
おれの足を動かすのだ?
おれが走らなければならない理由が
どこにあるんだ?
疲れたら
腰を下ろしたり
ベッドで眠 ....
人は血を流せば


死ぬ!


仮想現実が廃墟と化した
人々の精神から出現し
延髄をなで切りにして
呼吸を止めてしまう


友よ
おれは決して
悪魔と契約を交わしたわけじゃ ....
おれは
生きる


首を吊った馬鹿者や
身投げした愚か者や
そんなやつらに
用はない


死という
ひどく現実離れした
その事象だけが
他者に悲哀を強いるだけであって ....
汚れていくオレ
トイレの壁みたく
黒いペンが
オレのこころを凌辱する

汚しているオレ
電信柱に
立ち小便して
ひとのこころを辱める

二人ともオレ
まぎれもなくオレ

 ....
何か暖かいものがほしかった
一杯のコーヒーでもいい


通りを一人歩くと
つらぬくような
つむじ風が身にしみた
うらぶれたレンガ屋根
中をのぞくと
ケーキとロウソクがひとつ
 ....
終わりが悲しいからじゃなくて
えぐられた傷口がみっともないからじゃなくて


炎に焼き滅ぼされるような
狂おしいまでの情熱を思い出せないから


ぼくは雪が舞い散る水銀灯の下
 ....
昼間の月はあんなに高く
路上の吐血はあんなに紅く
廃墟のバラはあんなに脆く
朽ち果てた大聖堂で
福音は
悪魔の口から洩れ聞こえる


23時45分発の列車に乗って
窓から零れ ....
月明かりの差す
白い部屋
ベッドに横たわり
薄笑いを浮かべる
彼女はきちがい
僕が悪いんだ
恋愛製造機で
僕をプレスしようとした
彼女はきちがい
僕が悪いんだ
堪えられない ....
シスター
身に纏う着衣が黒いのは
己の本心を塗りつぶすためなのか
いくらストイックに暮らしていても
お前は
パンを食べるし
ベッドで眠るし
キリストに欲情してるのさ


シ ....
おれの気持ちが分からない
おまえは言う


おれにはおれの歴史があり
おまえにはおまえの生活があり
おれにはおれの贖罪があり
おまえにはおまえの観念があり


言葉で分かり ....
机の前に座っていると
私の耳に聴こえるのは
静寂の中
静かに通り過ぎるそよ風の行進曲
そろそろ
私にも
旅立ちのための
どす黒い片道切符が配られるのだろう


気がつけば
 ....
たぶん何もなかったんだ
けど
僕はもう死にかけている
君は
意識なんてしてなかった
なのに
僕は君に絶望している
何気ない言葉の螺旋が
僕の眼球を貫いて
僕は目が見えなくなる ....
撃つなら撃て!


縫いつけられた数字が
存在を証明することはない
与えられた害毒が
所在を明らかにしたりはしない


出口が見えなくても
絶壁が消えなくても
自らの尊厳に命 ....
きみなんか
いなくても平気
手足を切られて
芋虫みたいに
地べたを這い回ったとしても
きみが
僕のそばで
脂汗流しているのを
見せつけられるくらいなら


きみなんか
いな ....
置き忘れたのは
誰の気持ち?


なくしてしまうと
だめになっちまうから
はやく見つけないと


なくしっぱなしで
遺失物置き場に
うっすらと
ほこりをかぶってる
そ ....
ベンジンが
人の肺を病み
フィラメントが
人の眠りを奪う
星々が
人を時間で縛り
CPUが
人の脳を堕落させる
市民社会が
人の命をかすめとる
ドルユーロが
人の目を歪ま ....
鏡に映るおまえが
歪んで 醜く見えるのは
おまえがそういう存在だから


あれこれ愚痴る前に
自己批判せよ


どうせおまえは
他人の言葉に耳を傾けたりはすまい
それ故
 ....
アタシは一介の町人でゲス
モノトーンで表現するなんて
アタシの専門外でゲスよ
町人風情には辛い世の中でゲス


風が吹いたら
あっちへころ〜り
こっちへころ〜り


テー ....
今日
ぼくの戸籍がなくなっていた
市役所に行くと
あなたの戸籍はありませんと
職員が冷たく言い放った
困ったことになった
これでは
引越しも出来ないし
免許も取れない
そもそ ....
何百年経とうが
根底に潜む感情だけは
除去出来ない
理解しているつもりでも
想いが深ければ
それだけ傷も深くなる
いずれ
おれは裁きを受けるだろう ....
今のきみ最低だから
ぼくは
きみのこと慰めるだけにしておくね
得体の知れない自己にさよなら
汚物まみれの過去にさよなら
もはやこの地に神はいない


オレがここにいるために
神を地獄で堕落させることから始めよう


そして
空いた場所 ....
メシを腹一杯
残飯を漁る犬みたいに
腹がふくれたオレ
満たされているオレ


ベッドでうまく眠れない
イラついて
時計を盗み見る
さえた目つきのオレ
満たされていないオレ
 ....
書くべきことを
失ってしまった僕の
肉体が
透きとおってみえる
血管を切り落とせば
赤く染まる
というのならば
リンパ腺は
黄色に染まるのか


言うべきことを
しまい ....
寒雪(466)
タイトル カテゴリ Point 日付
無血自由詩110/5/24 10:18
使い捨て自由詩310/5/23 9:00
Blue Moon自由詩010/5/22 7:55
Where Did U Go ?自由詩110/5/21 10:19
将来に対する漠然とした不安を解消するための行動自由詩010/5/20 16:00
願い事自由詩210/5/20 15:59
走る自由詩010/5/19 23:28
仮想現実自由詩010/5/18 10:16
生きる自由詩110/5/17 8:56
反作用点自由詩110/5/16 8:02
日曜の通りにて自由詩110/5/15 6:32
Reason For自由詩110/5/14 9:05
For Me自由詩110/5/13 6:51
Insane In The Strange Night自由詩010/5/12 3:50
Dear Sister自由詩110/5/11 7:56
Barren Field自由詩010/5/10 6:49
そよ風の便り自由詩110/5/9 8:45
Innocent Murder自由詩110/5/8 9:59
11自由詩110/5/7 10:07
In Vain自由詩010/5/6 6:53
忘れちゃいけない自由詩110/5/5 7:49
ハートランド自由詩010/5/5 7:48
焼心自由詩110/5/4 11:25
積極的逃避自由詩010/5/3 9:18
なくなった自由詩410/5/2 17:10
反逆自由詩010/5/1 4:48
甘え自由詩110/5/1 4:46
Exist自由詩110/4/30 4:45
Well自由詩010/4/29 19:09
Pebbles自由詩110/4/28 9:09

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