拭われた水滴
頬が赤い
水玉の吹きだまり
感染する温度

抑揚の無い
淡々とした温度
冷たさの一歩手前
温もりの失われる時

塊は
いつの間にか
融けている
高鳴りは
いつ ....
君を追い越した時が初めだった
がむしゃらな僕は
君の挙動に気付いていなかった
腕を振り
汗を書き
追い付き
欺瞞から追い越した所で
もう君を
見失っていた
血が飛ぶ
それを啜る
それを啜って生きる

肉片が飛ぶ
内蔵が溢れる
体液が流れる
耐えられず
吐く

そういうんじゃ無いんだ
そういうんじゃ無いんだ

飛翔して、
愛液を ....
彼の手が
差し出され
その山は崩されたという

僕は君の
小指を掴んで離さなかった
小指だけが
手元に残った
そんな無力さを
誇れる気にはなれない

高慢にも
僕は彼を呪う
 ....
灰褐色の卵
縮む影
剥き出しの塊

公園の前の虹
あの花の名残
ノイズの音像
真実と虚偽

紅い唇
温い体温
緩やかな上昇
貫く手
又は
あの時

子供の手を引く母親
 ....
緩やかな曲線を描く布団
静かに浮き沈みする。
白いシーツの上
はみ出た
小さな手

窓から見える
行き交う人々
カラスの鳴き声
配水管を流れる
水の音

赤, 青, 緑
それ ....
風と風の交差
ドレミの合図
目は閉じられた
口から吐き出される
言葉たち
僕らは踊り出す

あるいは
空が落ちてきただけ
世界が変容を示しただけ
ただ
それだけ

具合の悪い ....
独特な呼吸
吐き出される二酸化炭素
含まれる酸素
鼻腔から
肺胞へ
血液を循環し
交換される

細胞が泣いている
細胞が嘆いている
細胞が死んでいく

そして、
循環する
 ....
時々
思うんだ
身が擦りきれる程の
生を歩みたいって
如何様にだって
やろうと思えば
出来るだろうけど
怠惰だからしないんだ
つまり、
それは
努力を拒み
尚且つ
悪趣味な願望 ....
交替する息
濡れた髪
血の涙

ある石が
ある石に
打ち付けられ
破損した
打ち付けられた石も
破損した
粉々に砕けた石片が
散らばり
何の営利も生まぬまま
それはただ垂れ流 ....
時間を数えて
広い思考で
明日を見つめる

手の先の
君の陰部が
徐々に
溶解していく
トロトロに
溶けて
僕は次第に
溺れる

崩れる

空を駆ける
白馬
どこか ....
炎で燃えて
ただの燃えカスに
黒く
散り散りに
風に吹かれて
霧散する

点滅する
赤、緑、黄色
子供たちが
笑っている
淡いカーキの
チノパンツ
うっすらと漂う
三日月
 ....
空洞の破綻
再開の吟味
感傷の拒絶

豚が空を飛ぶ
狼は下から吠えるだけ
その牙は
爪は
届かない

背中に着けた
大きなプロペラ
豚は何処までも飛んでいく
何処までも
何 ....
繋がれた鎖
巻きついた足
夕暮れの鳴き声
形ある絆

正体の知れぬ
大きな影
近づいてきても
逃げることはできない
叫ぶ事もできない
だからではなく、
ただ単に
従順に受け入れ ....
アンネが煙草を吸う。
煙草の煙りは
天高く上がる。
アンネは
ただ煙草を吸う。
アンネは
ただ
煙草を吸う。

今日
アンネの母親が
他界した。
アンネの母親はフランス人で
 ....
寒いから
マフラーを巻いて
手袋を着けて
ホカロンを貼って
それで、
何しよう?

外は雪が降っているよ
散歩はきっと大変。
うん、
コーヒーでも飲もう。

世界中には
愛が ....
にやけて
僕の話を聞きながら
ナプキンの
端を折る君の指
赤く塗られた爪が
見えない世界を
静かにさ迷う

キスをしたんだ
責任は取るよ
空の狭間
雲が途切れた辺りから
手を伸 ....
白い顔
淡い青
深い緑

その目は君を見てる
君は見られている
それをドコかでわかっている
それを気にしつつ
気にしない
時と場合の次第で
それにあるいは
頼る
もしくは、
 ....
体感温度25℃
幻の大地
幻の草
視線が揺れる
進行が後退する
瑞々しい花
麗しの花
現実の花
ソコで夢は途切れる
目は閉じられる

上昇する気流
髪が逆立つ
シャツが捲られ ....
不束な花
場違いな靴
白い息
間違った誇張
網膜剥離
白熊の自作自演

7と2の間に
幾つかの違いがある
そして、
幾つもの違いがある
あるいは
無い

窓際で幽霊が月を見 ....
通りの中で
立ち竦んだ
何もわからないし
何も言えない
僕が僕を否定し
そんな僕を僕が否定する
そして、肯定する

AとZが
その他全てを脅かす
その方が楽だから。
極端な夢は
 ....
木は枯れてるし
雨は降ってる
地はぬかるんで
獣の気配は無い
命は失われ
世界は失われる
そして
始まるのだ
負の地平から
混沌を導いて
そうして
君とも
仲良くなれる
私と ....
滲むんだ
薄いピンク色
君の口紅か?
どちらにしろ
落とさなくちゃね
このままはちょっと

笑いながら
手を振ってさ
さよならって。
感傷的になんてならないよ
そんなのは
嘘だ ....
手を添えて
形を感じて
しんとした音が
まだ
残ってる

この腕はまだある
その足はまだある
ただ
あの日はもう無い
厳密に言えば全ては
移ろい
無くなってしまった
ただ
 ....
あの扉の先にあった
何かを
僕は知らない
君に教えてもらっても
ピンと来ない
そのまま
それは永遠に

それは悲劇か?

山彦が聞こえる地点
呼吸がしづらい
悲しいのは嫌だな
 ....
熱い骨が
体を包む
瞳に移る灰褐色は
悪戯に
空気を
変える

首を
キューッと
それで
私はドコまでも行けるの
例えば
愛の果てまでも

たっつんが
そんな事するなって ....
黒の核
鈍く
ひび割れた音
あるいは
叫び

ドロッ
何かの潤い
視界の外
深淵

排他
無視
受容
etc.

たゆたう
たゆたう
たゆたう

ブルーベルベッ ....
水溜まりは弾かれた

跳ねる水滴
破壊される水面の映像
雨上がりの虹と
両足のダイブ

行き交う雀は
ピーチクと
その青空を謳歌する
河川敷の上、
髪をポニーテールにして
サン ....
行者の合図
クルリと翻す風
縦笛と砂ぼこり
枝の囁き
沈黙の月
眠る黒猫

右手の挨拶
マーブルチョコレート
揺れる青葉
軋む廊下

駆けるメトローム
歪な氷
飛び交うフク ....
意図を孕まない
言葉が
意味を持って
君を傷付けて
ヌルッとした
鯢のように
砂利の上を
ズルズルと
這いずり廻る

深い闇は
無いものとして
そこには在って
有るものとして ....
Oz(141)
タイトル カテゴリ Point 日付
温度自由詩111/6/5 20:05
エゴ自由詩111/3/25 17:38
be adult自由詩011/3/19 16:13
線と点/高慢にも自由詩011/3/14 17:34
Loop and自由詩111/3/5 22:22
Please...自由詩211/2/24 12:02
自由詩011/2/21 18:39
crossing自由詩011/2/18 15:55
崩壊願望自由詩111/2/16 23:32
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交わりの衝動自由詩011/1/31 19:25
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anne散文(批評 ...011/1/19 23:25
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