嫌なら嫌でいい
何もしたくねェなら
しなくったって構わねェ
お前が望む事だけやれ
勝手に
大いに
やりやがれ
好きにしろ
ある時
....
泣け
泣きたいだけ泣けばよい
あなたの涙だ
あなただけが流す涙だ
男だろうが
女だろうが
むしょうに泣きたくなったら泣けばよい
誰の為でもない ....
煩悩が
欲望が
人並みが
静かに降り積もる
安定を求める日常が
理性を犯し
真実を葬る
夢を見れたのは
ガキの頃だけだろ
今は金 ....
辛く悲しく惨めな時こそ
背筋を伸ばし天を仰げ
頭上に高く
望月は昇り輝く
冬の寒風にさらされているのは
君だけではない
葉の落ちた街路樹も
あの ....
雨よ
もし私が倒れたならば
私の上に降りしきってくれるか
花を咲かし
木を育て
生命を司る雨よ
お前の一粒一粒が尊く
その、あたたかき粒を
....
オマエらの
下らねェ基準を押し付けんじゃねェ
平均化され、飼い慣らされた奴ばかりじゃねェんだ
「あなたは、こうだから幸せ」
「あなたは、こうだから不幸」
そんな ....
希(ねが)わくば我を遠き過去へと放ち給へ
国も無く、法も立つ前の世へと
魂が剥き出しで居られ
身体の傷が生きる証しであった
あの日々へ
ねぐらも無く、雨風に吹き ....
ドブネズミが
行き倒れた乞食の指を喰い千切る
ヤマトタケルを祀る社で
知恵遅れの男と女が性器をまさぐる
それを見ながら自慰をする老人達
七色の穢れた色彩が惨い熱 ....
手があるから
何も作ることが出来ない
足があるから
何処へも行けない
頭があるから
本当のことは何一つ考えることが出来ない
体があるから
心があ ....
ほら穴から
抜け出た
青い
その青い空目掛け
俺は胸を広げ
叫ぶ
さぁ
好きにしろ
荷を捨て
独り旅立ち
異国の河辺にたたずめば
思い出すことに
寂しき我が身に涙零すこともあるだろう
河面に映る私は
過去の者か?
これからの者か ....
あなた。
私。
死ぬ。
生まれる。
生きる。
生命。
宇宙。
全て。
ひとつ。
AUM。
自らの居場所を知りたいのなら
ただ詩(うた)を歌え
一つの視点に立ち
高らかに歌え
恐れも
喜びも
嘆きですら
恥じる事なく
ひたすらに ....
穢れた沼の蓮の花
一輪だけの淡き花
寂風と悲雨が晒すとも
倒れ伏すことなく咲き誇る
妙なる聖なる
君は花
あれは昨夜
金色(こんじき)の鷹が
喰い散らした羊の群れだ
俺は見ていた
奴がゆっくりと西へ渡ってゆくのを
樹頂でトラフズクが野ネズミをほふりつ、はやし立てる ....
炎の中には幾千もの蛇が住み着き
時折その舌を出し天へ昇ろうと試みる
俺の中にもその蛇の舌と同じ色のものが流れている
否、這いずり周ると言う方が正しいようだ
耳をふさぎ
目をふさぎ
口もふさぐ
そうして
我は裡なる幽かな音を聴く
脳髄の朧げな像を見詰める
静かなる心の奥にある
張りつめた湖に向かって ....
空を解き放て
私の指に
トンボは止まらぬ
海に
夕陽は沈まぬ
必ず何処かの陸地を照らす
勝手なセンチメンタルは
茶番でしかない
下らねェ ....
道端の
小さな花を眺めれば
これ以上何を望めばよいのだろうと
私は誰彼無しに問いかけたい
スマートな形で人に見留められたいか?
誰もが羨む生活をしてみたいか?
金に埋もれて一生を過ごす
「先生、さすがですね!」
お声をかける取り巻きのにこやかな顔、顔…
....
虫の様に生きられる
あなたは天才だ
鳥の様に飛び立てる
あなたは神様だ
私は日に2度3度飯を喰らい
用便を済ませ生きている
誰かの様に成れなくて
....
どうだ
この青い空は
雲はうすく横に流れる
梅雨入り前の夏だ
私の背を押す日の力
気持ちいい
楽しい
今、大地が裂け
一瞬にして世界が失 ....
何ものにならんかな
月にならんかな
地より仰ぎ見る
黄色い待宵草々
天を照らさんかな
人を喜ばさんかな
地より請い願う
夜の明るさ待宵草々
....
意志の外より働く大きな力よ
私を貫き通せ
この身を引き裂き
路上へとぶちまけろ
この身が土に溶け込み
そこから花が咲き
無数の虫が生まれたなら
....
寂しき頂に独り立ち
声を張り上げて叫んでみる
遠くの峰々にこだまし
幾重にも重なり広がり消え入る
我の腹にも同じ広がりを
深き所まで続け消え入る
汚れた ....
本気で愛だの恋だの求めているのか
チンポだかマンコだかが欲しいだけだろ
足りねェガキのまま社会に放り出され
今日まで生きさらばえて来たんだろ
額を壁に打ち付けろ
....
小さな気配の命が
無数に散らばる
大きな実存の生命が
今日を生かして生きる
明日はお前のものだ
日は昇る
月も昇る
星は広がる
空はお前 ....
朝。
起きる。
支度する。
出掛ける。
だらしのない電車に揺られる。
現場に着く。
働く、働く、働く。
帰る。
じめついた温もりある電車 ....
ジェーンを愛でて
ルーシーと溶け入る
ヘンリーは相変わらず固まったきり
コクランはいつまでも走り回っている
古き良き時代は幻影の中に
個々の災いの中に
....
南風吹けよ荒れろよ春の歌
どこからか香る日溜り梅の花
水仙や雨水の頃の風に揺れ
四十雀高く囀る屋根の上
人知れず訪う春や仏の座
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