おまえは

おまえの描きたいものを描けばいい

おまえ

いま自分の絵が好きか?

人の真似は人まねにしかならないんだよ

自分を否定するから苦しいんだ

何で描くことが好きに ....
いくら季節をなぞっても
あの
雪の下から覗いた肥えた土や
畑の土手にあったネコヤナギには逢えない

まだ
畑の隅に溜池があった頃

日本は
もう
どこを歩いても犯罪に巻き込まれてし ....
電柱にまで巻きついた朝顔を
不気味だと片付けないで

あれはね
わたしの母が
実家で育てた朝顔の分身なのよ

毎朝
たくさん咲いて
空の青と同じくらい
わたしのすきな青なの

 ....
「私も働いています」という
言分けがほしいだけなら
迷惑だから止しなさい

有るものに飽き足らず
趣くまま進まれたら
振り回される方は堪らない

いつか
見ていなさい
わたしの波が ....
. ............. .. ... . .......... .. .......... . ... .. . . ..... ........... .. . .... . . .. .... 私の尾骶骨が泣いているのに
誰も気づかない

そんな哀れみを乞うようなポーズをとってみても
誰も気づかないふりをする

だって
自分が哀れんで欲しいんだもの
みんな

 ....
生まれたころを過ぎても
生まれなかった子は
やっぱり
私が殺したんだろうか

私の生まれた日に
すでに死んでいた子は
生まれなくてよかった子なの

ねえ
あなた


黄色い自 ....
瓶ジュースが主流だった頃
こんな所にも
お店屋があったのかっていう田舎みち

ケースの中で
空びん
カタカタ

ケースごと返しに行く
冷やしてくれてて
ありがとう

あの頃のお ....
夜の信号
青緑

一台も通らない国道

やがて
赤に変わり
青になり

また赤になり
青になる

誰も通らない


おーい
みんな

死んだのかい ?



 ....
古い自由帳の表紙の
写真の仔犬は大人になって
もう死んでしまったかな

わたしはまだ
生きているけれど

自由帳に
じゆうなゆめを
描かなくなったよ


いつの頃から
ゆめは ....
布団だか
地べただかわからなく
倒れこみ
かいだ匂いは
金木犀

嗚呼
わたしは

それだけで
しあわせ者だ
これは
いつか見た紅葉
遠い日の青空

いまは
もうない
黄色い枯れ葉

その場所に
いくつも過去が
生きている

過去が
現在を飲み込む




ここには
過 ....
ふと
金木犀の匂いがした

気がしたんだけど

まだ
咲いてないだろうと思う

洗濯物は
乾かない


いまはまだ
無理

いつか

金木犀の大樹の下で
橙色の雨を ....
自分への欲求が果てしない人。これは手強い。
『あさましい』という言葉が浮かぶ。
でも、
あきらめてはいけないのだ。
崩れない壁に見えても。



くっ。
風の匂いが
秋の匂い

明日につながる今日は
終わりじゃないから
投げやれない

ちかごろ
葬式の想像ばかり
生きるも死ぬも
自分の思い通りにならない

ギリギリ
義理立て
 ....
いちぬけた

そう言える子には
勇気といえることのことはないのかも知れない

にいぬけた

負けずぎらい

さんぬけた

あせって失敗するなよ


とりのこされた
きみと ....
うつら うつら
微かに目を覚ますと
全ての人が眠っていて
わたしも
また目を閉じてしまおうと思った
そうしたら
うつらうつらのなか思う

あの人も
あの子も
目を覚まさない
もう ....
夢は
この歩道橋から
飛んで
シラサギにでもなれたらいいな
ってこと

いま思いついた

私の部品が軋んで
いらないもの削らなければ
重たくて滑りも悪くて
いまはとても飛べないか ....
コスモス堤防を知っていますか


私の生まれた町は
祭りの仕方も変わってしまって
花火大会もなくなりました

予算がないんです


恐ろしく反り立つ
あの川の堤防は
落ちたら死 ....
別に
しなくてもいいことばかりだったころと
しなきゃならないことばかりのいま

ほんとうにそうなのかな

どうぞ
開放してください
そんな気持ちから

黒い薄い羽の
蜻蛉のような ....
そんなに喧嘩がしたいんですかね
みんな
いつも
ムカムカトゲトゲ
わたし驚きます

大人だから
わたし
思慮深いんです
不思議です

喫茶店で
お茶しません?
スカート
履 ....
あのひとは
とうとう
「すき」
とは言わなかった

すき
が大切なことと考えるひとだったのか
それとも

舗装された道路は
どこまでもつづく
中央線
見つめて

音楽は
 ....
国道を挟んだ向こう側
その彼女はすれ違いざま
デジカメで私の方を
撮った気がした

私がそちらに顔を向けると
カメラを構えたまま
意味深に微笑んだ

そのときは
『何だ?この女は』 ....
夏休みも、

もう

終わりだね。






















そこから広がる、

あなただけの

夏の終わり。


 ....
恥じらいって
なんだかわかりますか?

なんでもかんでも
曝け出して良いってもんじゃないの

細木さんに

私の中身曝け出してもらいたい
くらい

私はなにもかも
胸の中よ
黒アゲハ
私が傍を通ろうとも
その場を離れずに
ひらひら
ふわりふわり
大きな羽で
何かに夢中

幼虫の頃
こんな姿になろうとは
思わなかったろうに

諦めた頃に
諦めたこと ....
開放されるのは
11時で
それはもう
髪を後ろに縛らなくてもいいということで

夢は?
と聞かれても
猫とソファーで暮らすこと
くらいしか
思い浮かばない
やりたいことは
これか ....
故郷に向かう電車で
斜め向かいに座った男性は単行本に夢中だった

その人が
かつての同級生
しかも
思春期に
恋焦がれてラブレターを送った相手だったりしたら

帰ってきた家で
ほ ....
こんばんは わたし

こんばんは あなた


窓の外で

覗いてるのはだれ


漂うさざ波の天井

青い空に白い雲の天井の

部屋


明かりを消せば

月明かり ....
色鉛筆や
油絵の具はあとでごまかしが利くんだよね
水彩は
厄介なんだよ
透明感があって
きれいだけど
良い紙を使えばいいのかな
今は
何にでも虎の巻があるからね
罪悪感の欠片もない
 ....
蒼木りん(846)
タイトル カテゴリ Point 日付
溢れて未詩・独白406/10/21 23:16
めぐる未詩・独白406/10/18 23:36
青い花未詩・独白206/10/18 22:28
今似見手色未詩・独白006/10/18 0:35
夜汽車未詩・独白406/10/14 23:17
尾骶骨未詩・独白306/10/13 23:28
命日未詩・独白206/10/12 14:49
瓶ジュースが1本飲めるのは贅沢だったのさ未詩・独白306/10/10 23:37
〈おーい〉未詩・独白706/10/7 0:11
自由帳未詩・独白406/9/28 1:00
それだけ未詩・独白1306/9/22 0:09
写真未詩・独白506/9/20 23:19
橙色の雨未詩・独白406/9/13 13:35
不毛の感未詩・独白006/9/13 0:48
秋の山麓で未詩・独白406/9/4 0:09
夕焼け未詩・独白406/9/1 0:17
未詩・独白206/8/30 23:35
理由はないの未詩・独白506/8/30 0:37
コスモス堤防未詩・独白306/8/29 13:11
別に未詩・独白106/8/26 0:32
ムカデトカゲ未詩・独白006/8/25 0:05
したきりすずめ未詩・独白306/8/23 23:33
ねむい未詩・独白206/8/21 23:19
夏の終わり未詩・独白006/8/21 0:44
未詩・独白006/8/18 23:24
黒アゲハ未詩・独白206/8/18 0:01
未詩・独白206/8/17 0:03
盆休み未詩・独白306/8/15 23:46
無題未詩・独白306/8/10 0:12
重塗り未詩・独白406/8/4 0:03

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 
0.27sec.