嗚呼私がもっと馬鹿で
あなたの云うことをそのまま信じていたら

嗚呼もしも私がもっと無邪気に
あなたとの幸せをまっすぐに夢見ていられたら

そんなに子どもじゃないのよ
そんなに可愛くない ....
ひんやりとあなたの背中
ねぇ こっち向いてと
云うことが出来ない
でもこの距離感が好き

洋楽を小さく歌う私に
あなたは「わからない」と告げる
別にいいのよ
たいしたことじゃない

 ....
食器も歯ブラシも下着も
全部使い捨てだったらいいのにね。

あなただって
すっかり散ってしまった桜を悼むように
さらさらと春の雨が風景を切り取っていく
いつまでも途切れることない透明の線
どこまでも終わることない静かな調べ

その中で独り まどろむのだ。
「愛されない」というレッテルを
自ら貼ってる。
それを、自分で剥がそう。
他の誰のためでもなくて
唯君のために美しくなりたい

君に愛されるため 喜ばれるため
そのためだけに生きられたら
そのためだけに愛の歌を歌えたら

疲れ切ったこの体を
どうか愛してほし ....
本当は
今すぐ会って抱きしめて欲しい
そんなこと
死んでも言えないけど
御免なさい
今は貴男の声よりも
イヤホンから流れる旋律を
耳が欲しているものだから
やるせなくて仕方ないから
今日も殴る 殴る 殴る
やり場のない憤りは私の体を離れて
今日も蹴る 蹴る 蹴る

壊した自動販売機のへこみを見る度に
自分の幼さと体の暴走を嘆く
涙なんかより ....
あなたは甘い言葉を与えてはくれない
男らしく在りたいから
「云わなくても解るだろ」

私はつらい時我慢しない
女らしく伝えたいの
「云わなきゃ解らないでしょ?」

九州の男と東京の女
 ....
人生は結局自分という檻から一歩も出ずに終わるものなのだ。 そうやって
あなたは私を柔らかく傷つける
あきらめという絶望で

そうやって
あなたは私を静かに傷つける
拒絶したような横顔で

幻のような甘い夢は見させてくれないあなただから
その ....
特に悲しいわけでもない
何があったわけでもない
だけど何だか泣きたくて
誰にも心配されずに済むこの部屋で独り

何処で間違ったんだろう
ううん、どれも正しかったんだろう
歪んだ愛の記憶さ ....
苦しい位が丁度好いの
息ができないギリギリの瞬間が
危うくて甘美で素敵

深く愛して
深く傷つけられたい
消えない痛みを残して
想い出はきらきら光る宝石箱に
そっとしまっておくの
誰にも穢されないように
誰にも奪われないように

時々独り宝石箱を開けると
昔と変わらず想い出はあたたかい
何時だって戻れるから
あ ....
「付き合ってる」という言葉に
堕ちてしまいたくない
胸がざわめくあの頃をもう一度

春の新しい匂いに包まれて
私は再び恋をする
もう知ってしまった筈のあなたに

この気持ちは私だけのも ....
両親の喧嘩が絶えなかった記憶
永遠なんて無いと気づいてた
部屋に独りきりうずくまる

欲しいのに ここに欲しいのに
どうしても云えなかった
既にあきらめていたから

体がしくしく震える ....
果実達の饗宴
碧透明の瓶のsiesta
差し込む昼下がりの光に
穏やかに包まれて
あなたの弱さもズルさも汚さも情けなさもだらしなさもズボラさも
全部抱きしめてあげる。
そっと、そっと
閉じこめたい
この腕のやさしさと唇のぬくもり
あんたなんか
赤いエナメルのハイヒールで
踏んづけてやるわ

その苦痛に歪んだ顔が
世にも美しいことを
知ってるの?
わかってるよ。とあなたは云う
それはやさしく、おだやかに。
そう簡単に云わないことも知っているから
私も「わかってるよ。」と返す
唯、白い光のような祈りを奉げる。

強く、穏やかで在れ
面白い 気になる
そんな興味の対象――というより「餌食」になったら
意見という名の圧力pressureに食い潰されていく

遠ざかることで自己防衛
そんな眼で見ないで
優しさなんかじゃない ....
「元気そうだね」と云う貴方に
「貴方からの電話を取る0.1秒前まではそうでもなかったよ」と思った
私が淹れた珈琲をあなたは「美味しいね」と云った。
珈琲なんて誰が淹れたって美味しいよ。
判っていながら「私が淹れたからね」とわざと威張ってみた。
馬鹿みたい。
私が淹れた珈琲を美味しいと思って ....
私があげたものはボロボロになるまで使って。
壊れて、捨てるしかなくなるまで。

それが私の願い。
それは果てしなく柔らかく、気が遠くなるようなkissだった。唇をついばむように合わせたり、会話するように舌で戯れたり。数々の体と交えてきた体同士の甘い堕落に溺れる。体の何処も甘い蜜が流れていて、快楽の .... 嗚呼、
バスタブの中で
溺れてしまいたい。
嗚呼 口ほどにもないのは
私の方でしたね
言葉で自分を護っていたのが
痛いほどに解りました

貴方に屈した私は
力なく跪き
貴方に赦しを乞うのです
れもん(126)
タイトル カテゴリ Point 日付
青ざめていく心自由詩311/4/25 19:33
硝子の浴槽自由詩7*11/4/24 15:53
使い捨て自由詩1*11/4/24 9:19
雨にまどろむ自由詩2*11/4/23 10:22
嫌われ者の言い分自由詩2*11/4/18 1:19
他の誰のためでもない 君のために自由詩111/4/17 16:40
to tell you the truth自由詩1*11/4/16 23:20
you can't catch me携帯写真+ ...111/4/15 11:29
violence自由詩211/4/14 11:20
九州の男と東京の女自由詩211/4/12 12:30
あきらめという名の悟り自由詩1+11/4/11 23:57
you can hurt me.自由詩211/4/11 6:44
わけもなく涙自由詩111/4/10 22:12
ドM自由詩1*11/4/10 12:46
想い出宝石箱自由詩211/4/10 0:58
片想いごっこ携帯写真+ ...211/4/9 9:49
愛を渇望する君自由詩311/4/8 12:39
静物画自由詩111/4/6 10:31
let me hold you.自由詩111/4/3 11:15
閉じこめたい。自由詩111/3/30 6:17
大好きなあなたへ。自由詩0*11/3/27 11:01
i see.自由詩111/3/21 10:37
pray.自由詩011/3/14 11:28
好奇心という怪物自由詩211/2/8 0:28
call me.自由詩211/2/4 1:05
coffee time自由詩011/2/2 3:23
ボロボロにして。携帯写真+ ...011/2/1 20:49
kiss me once again.自由詩011/2/1 2:06
薔薇に埋れる自由詩311/1/28 12:21
口ほどにもない携帯写真+ ...311/1/21 17:36

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