悲しげな{ルビ表情=かお}から
垂れる蜜に
舌を差し出す僕は
酷く莫迦げて見えている?
尻尾を隠せ
あなたと吐き気
踏み躙られる前に
尻尾を隠せ

あなたに罪ばかりあげてしまいたい
白と黒を混ぜない
あなたの薄い膜を
誰でもいい
破ってみてはくれまいか

疼ぐ小指と ....
かな、かな、かな、
音が溢れている、のに
耳が何も拾わない時に出会う
かな、かな、かな、
汗ばんで、湿った髪が頬に貼り付いている
だけれど氷水より冷めたものを浴びせられた気がする
{ルビ愛 ....
あなたから這い出た僕は小さな僕を水面に見ている
ああ僕は碧いのだ
艶やかに湿る僕は赤い目をしている
景色を映すそれが涙のようだ
潤んだ世界のほかを僕は最期まで知ることはないだろう

今から飛び降りる世 ....
愛をもって
夥しい量のそれで溢れる
愛を口にする
受け止めきれない体は
玉の汗と息を止め
真っ白な愛に拒否反応を起こし
私を殺めてしまう

愛をもって
悍ましいほどのそれを湛えた
 ....
走る
誰もいない場所へ
逃げている
罪悪感から

そんな時
あなたを伐るだろう
あの樹のように
あなたを伐るだろう
あの樹みたいに

こっそりもいだ
そうまでしていきたいのかな ....
祈りは覚るに至らず
憎み続けて飽きることは無く
吐き気がするほど荒んだ気持ちですが
せめて時間を返しちゃくれませんか

後は所詮五であります
悟るに至らず
業に成りきれない祈りなど
誰 ....
私はもとから煤けていて
精々清書の下書程度
落書きされるくらいが精一杯で
誰が燃やせど棄てないことがあるんだろう
あんたの言うこと何一つ噛めやしない
たかがザラ紙には無理な話だったんだ
直 ....
恩を知らない癇癪持ちを
愛するなんて慈善運動は
所詮御伽噺であるのだろう

己に絶望 隣に諦め
高みが花なら 下は泥
傷んで往く末があろうとも
積み重ねた小さな石は
この夜が来るまでに ....
ひち(9)
タイトル カテゴリ Point 日付
夜誰自由詩1*10/10/20 19:21
グレーを笑う自由詩0+*10/9/7 18:38
情景自由詩1*10/8/2 21:20
フェンスの端から携帯写真+ ...2*10/7/29 21:49
アレルギー自由詩3*10/7/12 12:30
tomato自由詩2*10/7/5 22:36
karman自由詩010/6/28 19:34
tabula rasa自由詩0*10/6/27 14:03
paper自由詩1*10/6/27 10:27

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