雪が降る
はらはらと
地に天に
白を満たして
静かに
白の侵蝕を許して

白い視界
いつか
心まで白く犯して
そっと優しく
撫でるように

思い出も何もかも
白く染まったな ....
たくさん集めて
壊して
壊れて
砕けたかけら 握り締めて
消えない印を刻んだ
あかく にじむ
その印を
いつか 優しく抱けたら
その時 私は
何も壊さずに生きていけるだろうか
この ....
世の中に愛の歌は溢れてるけど
最近気づいたんだ
どんな歌をうたっても
私が歌いたい愛とは違うってことにさ

どんなに声を張り上げても
どんなに思いを懸けても
私の心はこれじゃ届かない
 ....
朝が来る
布団を干すよ ゴミも出そう
冷たい空気も 日差しの中ではゆっくり溶ける
こんな日は どこまでも駆けて行けそう
だけど
日が暮れたら 家に帰ろう
おいしいおやつが欲しいなんて言わな ....
「わすれないでね」
そう言ったあなたの言葉を私は忘れない

「わすれないよ」
その言葉がたとえ嘘になっても

思い出はいつでもやさしい色の中に
水面に映る影だけを私は見ている
要らない ....
私は自分の生まれた場所の景色を知らない。
私の育った街は、排気ガスと地下鉄の匂いに溢れた、お世辞にも綺麗とは言えないような所だった。
道路には捨てられたタバコの吸い殻とエロ本、公園には割れたビール ....
雨が降っているのかと思った
窓の外を見る
なんだ 風が木を擦る音か
だって空はこんなに晴れてるんだから

と 思ったら 雨が降っていた

 ぱら ぱら ぱら

おいおい どうしたって ....
窓越しに愛を囁いていた
この言葉はきっと風が運んでくれると信じて

手に触れるのはコンクリートの冷たさ
触れ続けて やっと
返ってくる温もり
それは 自分の暖かさ

この窓の外には
 ....
絶つ術を知らず

ただ目の前で
自分の手が機を織る様を眺める

糸は途切れそうに細い
それでも自ら切ることは出来なくて
多分絶たれるときは一瞬


ああ いつまでこんなことをしなけ ....
泣いている

空があんまり綺麗だと言って
悔しいと一言吐き出して


絞り出された血がこの土に染み渡る
噛み砕いた錆色の土は毒の味
染み渡る毒が身の内を刺す

それでも声を上げるこ ....
櫟 伽耶(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
白雪自由詩006/1/30 0:28
積木くずし自由詩1*05/12/13 20:11
愛のうた自由詩2*05/7/22 18:15
ただいま自由詩1*05/7/21 12:03
笑顔で手を振って あなたが帰るまで自由詩2*05/6/11 23:13
故郷散文(批評 ...005/6/7 21:13
晴 時々 雨 後自由詩0*05/6/6 23:20
一人の窓辺自由詩1*05/6/5 20:11
機織虫自由詩0*05/5/29 21:55
自由詩3*04/4/29 11:36

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