この身体は大して僕じゃない
僕はもっと遠くにあるのだ

ほら
あの太陽の向こうに見えるでしょ?

そうやって
視線を逸らさせた瞬間に
僕は逃げるんだ
君に微笑まない女の子
君はどんどん離れていってしまう
もう腕もなくなったし
足もなくなってしまった
身体の中にはホースが一本
いつもうるさい機械
ああ どんどん離れていってしまう
君はど ....
夜が短すぎて
そしてそれよりも短い
人間の命が
残酷すぎて薬ではもうどうにも

誰か鼠になって
僕と暗いところで暮らさないかい静かに
そんな夜の話がとても
リノリウムの床を滑っていく
 ....
これは 海の跡かな?
地平線のかなたまで
青い砂ばかりで
ぼくはそこに
しずかに体育座りした

地球はどうなったろう
ぼくの星は
こんな有様だけれど
地球はどうしているだろう

 ....
ことばが流れていってしまった

ぼくのくじらは
それを追って
がばーっとのみこむ
ことはできなかった

衰えてしまって
かなしげな
目をしている
sanat(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
鬼ごっこ自由詩112/5/9 0:52
erg自由詩112/3/16 0:08
shizumu自由詩012/3/14 12:28
ブルーの星から自由詩010/9/1 0:31
降参自由詩410/8/29 22:58

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