雨に唄えば暮れるばかり
忘れてたよ 君はあの日
笑っていた?泣いていた?
どっちだっけ?

思い出せないや

雨に唄えば胸に痛み
心はずっと
覚えていたみたい
雨に唄えば響く聲
 ....
飲みかけのまま冷めた
珈琲、煙草の味
忘れた頃に思い出す
君の声の澄んだ白

錆びた鐘を打って
不協和音を降らす
オトフラシの瞳
瞬きする度、澱む
涙腺は笑いながら
狂った様に騒ぐ
両の眼から溢れ流れるのは
泪という透明な血液だ

嬉しい、愁しい、切ない
心が壊れそうな時にも

零れ落ちて土に染みてく
泪が涙腺の悲鳴であり
透 ....
黒い斑点が拡がる

サリンジャーの書は

喰い破られてしまった

落ちる青い雨粒

それを右眼に落とせば

妄想は現実になる


いとも簡単に―――。
いつか出来た傷を
放っておいたら
ささくれ出来た
削ぎ落として
少しだけ痛いなら
きっとまだ正常だから

安心して
吐かれた息は白く
空気に触れた刹那に
孤独になる 離れてく
言いかけて飲んだ言葉達は
未だに呼吸をしている
殺さなくちゃ 狂う前に

幾千年間、こうしてきた
溜め込まれ廃れない様に
 ....
冷たくなって

眩暈がして

氷の様な冷たさが

僕を包んでく
廻る花、十月

根暗なカルテット

ブレイメンの方へ

向け歩いてく

陽射し、甦る

黄緑色した夜に

電気羊、夢の終わり
シャッターを切れば
視える景色 君は居ない
心臓が唄を忘れた朝に
僕は自分の首を絞めて
昏睡という逃避に浸る

太陽は眩しいから
生きたくなくなる
綺麗過ぎて痛いから
死にたくなる
 ....
僕は家を建てた
母の、妹の、姉の骨を使い
寝る間も惜しんで
骨の尖と尖を
僅かに遺った肉と
精液を溶かしながら
丁寧に繋ぎ、白い家を建てた

これでもう寂しくないよね?
ずっと、ずっ ....
九月のグライド

青過ぎる空と

落とされたアラベスク

耳を塞ぎ

瞼、閉ざして

聴いていたのは


それだけ
泡沫(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
雨に唄えば自由詩210/10/4 10:08
音降自由詩310/9/30 0:27
自由詩2*10/9/27 16:07
喰破自由詩010/9/26 4:35
ささくれる自由詩3*10/9/26 4:33
孤独殺し自由詩2*10/9/25 3:44
自由詩1*10/9/24 11:14
自由詩010/9/24 11:14
Blinder自由詩1*10/9/23 1:57
白い家自由詩1*10/9/23 1:50
glide.自由詩1*10/9/23 1:47

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