運動場の
トラックを
規則正しく走る
小学生達
まるで
回遊する魚のようだ
こんなに小さいときから
命令されるままに
同じところを
何度も
何度も
回っていて
誰一人として
 ....
暗闇の中に
長い間いるせいか

と言う色を
忘れてしまった

他の色は
心もとなくも
なんとか
思い出せるのだが

どうしても
赤だけは
イメージできない

薔薇の赤
 ....
ドアの前に立ち
ポケットに手を入れ
家の鍵を探していた 

古い玄関灯が
暗闇の中から
鉢植えの植物を
浮き立たせている

ふと見ると
合同な三角形で
濃い白色をした
蛾のたぶ ....
サーモンピンクの夕暮れに
イージス艦隊が流れて行く
有事だ
でも本当は人類は
地球が望むほど
戦争はしたくない
テレビとか結構
楽しいみたいね
夜の一部分が破れ
青空が露出していた
抜けるように
青い
イタリアの
空のように
千本の針が
神経に刺さっている
夜の訪れ

壁のクロスの中に
モジャモジャと
花が咲いている

誰もいない
夏の日の午後が
好きだった

大きな向日葵を
チョップでKILL
 ....
えらいこっちゃ!
君をHUGするつもりが
皮を剥いでしまった
何でこうなるのかな?
しかたない
人皮を使って
ワンピースでも縫おうか
これがほんとの
ジンピース
なんてね
ハサミで切り刻んだ
アルミ箔の吹雪を
ご飯に混ぜて炊いた

ボナペティ
良く噛んで食べてね
山のご飯はとっても甘いから

咀嚼する毎に発生する
その微妙な感じは
ガルバーニ電流と申 ....
私達
仮想人間が
野原で
殺し合いを始めた
ので
植物は痛みを
感じる事を止めた

これ
日本の常識
エブリディ
夏の日の午後
蝉時雨
大瀑布
やり過ぎオナニー
狂わすリズム
ショート回路
ブラックアウト
金縛り発
入ゅううううううう神
ダイダラボッチ
すとんぴんぐVの字
胸が ....
月の画像を水が
砂漠に変えて行く

死んだ花の血を
餌と間違えた
共食いの魚達
顔が潰れている

思い出が苔になる
城跡の石垣の中
眠っている
人々の化石は
緩慢に割れていく
 ....
見慣れる
聞きなれる
無感動

読み慣れる
人に飽きる
無感動

世界を倦んでみる

これからは
いつまでも
そういう風に
生きていく

竹の皮に
包まれた
人生に
 ....
砂の中の太陽
失敗の方へ
音はオレンジ

青い穴
青い炎
白い紙

眼は消えない
昼の北斗七星


タ 
    チ
       ケ 
     ....
産業の海は
寒色インク
どぶのグラデーション
おっと
空だよ
自然の絵描きは
鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱欝
今日は      鬱
やっつけ仕事で  鬱
鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱欝
排水溝から
 ....
ギリギリ夕陽
飛び込んできた
稜線に消える
明日また
おとうさん
僕の人生
背中が重い
眼に点々
血の点々
書類の上に
フォーカス
日々と言う字が
焦げだした
ギリギリ夕陽
 ....
昨夜の雨が
嘘のように
駅に続く舗道は
朝の光を浴び
キラキラしている

寝過ごして
少し遅刻気味
急ぎ足の僕

10分程歩くと
カーブの先に
いつものように
駅が見えてきた ....
世の中にはいろんな「マン」がいる

例えば・・・・・

アンパンマン          みんなの仲間         ヤナセタカシ

イトマン            スイミングスクール   ....
俺の名は人間DOG           俺の名はドリル花
オッサンの頭と雌犬の身体を持つ     螺旋根を持つ鋼鉄製向日葵
この間                 一応
初めて生理になった    ....
太古の海に突き出す
断崖絶壁に
男立ち

煙草の振りをして
エクトプラズムを
鼻から出し入れした

蓄膿症で爛れた
俺の鼻粘膜は
とても過敏

やむを得ず
大きな
くしゃみ ....
 皆さんは、人間の値打ちの定め方をご存知ですか。乗っている車?ノンノン。巻いている時計?これまたノンノン。履いている靴ですって?ノンノノノン。クラブのちーママじゃあるまいし、何と言うか、発想がちょっと .... あこがれの総理に処女を捧げた、グラドルの手島Yさん、その過激すぎるエプロン姿のため、NHKの首脳陣から、激しいバッシングを受けていた頃、俺は君達の街の教会のカタコンベで、非常に状態の良い悪魔の頭蓋骨の .... 40〜60代男性
中肉中背
面長
茶色のカッターシャツ
黒のチノパン
ハット型の白い帽子

本日午後4時ごろ
千代ヶ丘公園にて
8歳少女3名が
縄跳びに興じていると

突然
 ....
当公司製品=名人御竹棒
日本人耳掃除するかた

シャキしてシャキして
奥のこうイク時め
耳赤をこそけるは
シャキしぎには
ヘアしがるんの
危険開いいるより
グッサリコ

ふきふき ....
この街に唯一残った
道端の電話BOXから
大音量を上げて
呼び出し音が
鳴り響いていた

俺は中に入って
とりあえず
受話器を取った
とたんに音は止み
男の声がした

「もしも ....
ある夜
激しい異臭がして
ベッドから飛び起き
電灯を点けて見ると
テーブルの上で
俺のドッペルゲンガーが
ジャージを膝まで下ろし
脱糞していた
蓋の開いたノートパソコン
和式便所と勘 ....
大きな古い蛇
屋根裏から
台所に落ちた

そのまま外に
スルリと這い出
道端の用水路へ

右へ左へ
身を捩りながら
流れて行った

蛇の消えた家は
長く持たない
赤い張り紙 ....
影のない陽光を
乱反射させている
柳のような
黒い葉の茂る
背の高い木が
見えている

窓を開けても
風は感じないが
それら木の葉は
ジリジリと
動いて見える

大きなカラス ....
君達
ティッシュ
何使う

言うなよ
知ってる
ソフトローション

残念だ
ラックオブ
イマジネイション

水を張る
洗面盥
あふれる

薔薇の切花
マダムフィガロ
 ....
役立つものとして
組み替えられていた
様々な意味たち
突然の暴力で
ズタズタ
瓦礫の山

当たり前の人生に
無理していて
少し疲れていた
そんな心にも
気付いていた

だけど ....
新しい
事業年度の
始まりの月
俺の会社にも
フレッシャーズが
やって来た

超氷河期を越えて
鳴り物入りで
やって来た
ハイパーな奴等

遠い昔
新人類と言われた
俺たち ....
和田カマリ(217)
タイトル カテゴリ Point 日付
トラック自由詩5*12/5/16 18:27
失色症自由詩6*12/5/15 19:18
白蛾自由詩2*12/5/14 22:33
有事自由詩1*12/5/12 18:57
イタリア自由詩3*12/5/11 20:28
パルス自由詩1*12/5/10 20:05
君をHUG自由詩4*12/5/9 21:42
じゃみんぐ自由詩2*12/5/8 18:42
植物が痛みを捨てた理由自由詩1*12/5/7 18:26
ダイダラボッチ自由詩2*12/4/27 17:40
桜の花びらがお堀の水面に自由詩5*12/4/26 16:20
竹の花自由詩1*12/4/25 17:30
黄砂自由詩1+*12/4/24 17:45
は く さ い自由詩3*12/4/23 19:04
ギリギリ夕陽自由詩1*12/4/23 18:37
続行自由詩2*12/4/11 15:37
マンズ自由詩1*12/4/9 16:09
人間DOGとドリル花自由詩2*12/4/3 15:43
男立ち自由詩3*12/3/22 17:56
蟻殺しのアリエッティー自由詩3*12/3/3 15:53
白痴王の湖散文(批評 ...1*12/1/31 15:50
ひっつき虫自由詩1*11/12/27 17:40
中国製耳掻きの使用説明書 邦訳自由詩1*11/11/29 17:28
電話BOXイリュージョン自由詩1*11/9/22 18:51
リアルマッコイ自由詩6*11/9/13 18:25
蛇の消えた家自由詩3*11/5/28 18:41
デパ地下自由詩4*11/5/17 19:12
マダムフィガロ自由詩2*11/5/10 17:57
瓦礫の山自由詩1*11/4/25 18:58
フレッシャーズ カット自由詩4*11/4/13 18:14

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