天を仰いで閉じた瞼に残る残滓が強くて
走り出してすぐにできる野球帽のシミ
着替えた服が重くて,着替えたての服は気持ちよすぎで
この時期だけ毎日顔をあわせる氷の工場で
冷やしてもらったミルク ....
コツコツ、コツコツ。
革靴とアスファルトのコラボ。
ベテランから新人まで、
やる気から気だるさまで、
社会の足音が鳴る。
ピッポー、ピッポー。
最年少と最高齢との差が6年はある学び ....
コンビニの自動ドア中。
来る者拒まず、去る者追わず。
ペットの入店お断りする以外は誰にでも平等。
事務的対応でも、仕事はすこぶる捗ります。
全鍵ロックの上、チェーンロック中。
1ツマ ....
夜に見る満月もいいけれど、
昼に見る満月が好き。
ぽうっと光る夜空の満月だと兎が強く出るけれど、
昼だと衛星たる月を一番感じて、
NASAやNASDAの気持ちが一番解る。
....
なら、「行間」がいい。
先行する1文とその後に続く1文
その間に生まれる窪み。
文章や言葉の向こう側に置かれる感情は、
そこに潜っている。
潜水は得意な方で、肺胞一杯の息を連れて、
深くに ....
描き方は二つあって、
対象を直接に具体的に描くか、
対象を囲む他のものを描いて間接的に浮き彫りにするか。
事態に対して皆がする運動について、
それが是か非かという当否、評価 ....
世界に名だたる名指揮者の下で、
それは華麗に綺麗に罵倒されている。
どこに出ても恥ずかしくないのが設立目的の楽団では、
不協和音の叩きは速く、
一般的大人代表のマエストロが知れた顔してアドバイ ....
ずばり肌が好き。もうプルプルです。
できたら左コーナーに曲がるよりも,エンジンが持つまでストレートで突っ走ってください。
そのために新開発の乳液費用代は、スポンサーたる私が拠出します。
....
鼓膜にまかせっきりにせず、僕という存在をもって、
世界の音を聴けるはずで。
普段走っちゃいけないと言われているからか、
一般的禁止が、
時間的に限定的に解除されたその暇に、
そろそろ ....
告白は私から。
惚れたのも私から。
初誕生日プレゼントも私から。
日にちの問題という発言は受け付けません。
一緒に歩くときのカロリー消費量も私が上。
俺の速度に合わせて歩けという態度 ....
それでも
改札口で契約締結の申込みをして,
契約書を債務者の管理権の入口に通し,
相手の債務履行に揺られて,
その履行が完了した先で,労務提供の履行に励む。
時間に合わせて生活圏 ....
星の手触りがあるのなら
それは闇夜で繰り広げる光へのランデブー。
真昼の光線よりも恭しいから,すぐにでもできそうに
指先で感じる努力。
星の手触りがあるのなら
それは ....
男にとって
夏といえば
隣の女子の肌の表面積。
暑くてうなじがさらされていれば
そこから首へ
首から腕へ
腕から未だ完成知らずのくびれ未満へ
くびれ未満から足へは,休み時間に密かに確 ....
思い出1匙。
買う買うといって今なお買ってもらえてない約束のおもちゃ。
思い出1匙。
けれども負ぶってくれた背中はごつごつした筋肉のベッド。
思い出1匙。
毎朝のテレビ争奪戦で何度も ....
触れる以上,握る未満。
相手の気持ちを推し量るように,自分の気持ちが出過ぎないように。
お互いの,開いた手にできる指の隙間を埋めるように。
離れたくないし,離さないし。
そっと ....
「包丁」を振り回して僕の秘密を賽の目切りにしないでおくれ。
「まな板」に乗った僕は三枚以上に開けないよ。
いくら夫婦でも心の「模様替え」は必要なんだ。
だから,少しの過ちは「掃除機」 ....
放課後のチャイムは出陣の合図,
仲良いクラスメートと共に名馬で駆ける。
いつもの公園に集まったら,
砂場は歴史の分かれ目,セキガハラ。
裏の木が捨てた枝も,僕しか使えない名だたる名刀,
面目 ....
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