彼と約束を交わした次の朝
私は白夜へ旅に出る

針千本いがぐりだってのみこんでみせる
吐いてしまいそうに幸せな
絡めた小指のためなら

願わくば、
彼との約束の証が
ここにあれば
 ....
コップに注がれたラムネは
辛すぎて
喉の渇きを癒すことができない
だから、
私はグラスを空にできない。

ベランダの風鈴の音は
錆びていて
私の耳にはとどかない
だから
私のこまく ....
あの人の真似をして、煙草に火をつける。


ただ、
私とあの人の関係と、
あの人と煙草の関係とは、
とてもよく似ていたので。

私はあの人のように
火をつけることができない

む ....
ゆき(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
約束を交わした次の朝に自由詩112/5/25 23:22
残暑見舞い自由詩5*12/5/9 0:18
アイトウ自由詩311/11/11 20:40

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