てぇ小っこいね
てぇ大っきいね
上目遣いのリフレイン
前髪で隠す横顔とか
何やら醜い街並みで
一緒にきずついて
ほんのりあまく
空を殴ったらば
君を奪って
月まで飛んでゆく

奥歯を噛み砕いて
言葉も愛も粉々の
月は悲鳴を上げて

枕を抱きしめて
君がいない
カーテンに包まって
朝が逃げる
夕日が飛来し ....
 わらい
旋律よ
愛が乗せて
風に惑う
泣いているのか
跪けば
誰が笑う

 慟哭
もうれつないのちが
ひめいをあげている
わからないものが
てにはいらないの
むさぼるせかい ....
 夜間高速
肘から先の宇宙は
少年時代に繋がっていて
綿菓子みたいな青春が
笑顔で僕を待ってる

 螢
てらてらと鳴いている
光は人の絆を蝕む
川に小舟を浮かべるよう
やさしく空へ ....
 二兎
オヤヂは悲しい事が好き
酒と冷え行く白銀の宵
 
 芽吹
少し山なりの丘で
君は燃えている
たぶん黒い棺桶が
炎の色と混ざって
じっと大気を揺らめかす
とても澄んだ空だ
 ....
 少年の反駁
指の関節に力みが掛かる
苛々するとお腹が痛くなる
文句を垂れるより
先に舌が渇いてしまう
きっと僕の心は
ぶすぶすと焦げたニオイがする

 直立の犬
定義に拘る人がいる ....
耳の奥へ向かって
ツンと叫んでいる
胡散臭いと思いつつ
ガチガチの理屈を裏返すと
ぼろっちく縫い合わせてある
どんなに可笑しくて
どんなに正しくても
ほくそ笑んでウフフと笑う
大人にな ....
焦ってるみたい
君は曖昧に笑う
太陽に反抗的な日がある
シルエットが刺々しく
じわじわと矛盾を抉るよう
冬枯れに吐息は危なげで
止った空は厭に低く
羽織ったパーカーでは少し寒い
不作法だった自販機も
夜を抜けて可愛らしい
ここは、灰色のまち
さひ(9)
タイトル カテゴリ Point 日付
虹彩自由詩013/3/13 2:27
ばかたれ自由詩213/2/14 13:58
ごまだれ自由詩112/11/29 16:34
さみだれ自由詩412/7/23 23:36
うさぎのそら自由詩411/11/5 0:24
色々自由詩311/11/3 23:14
ぬの自由詩211/11/2 0:21
仰角自由詩111/10/31 20:56
青年自由詩211/10/18 23:12

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