チュチュを着た七歳の女の子
ふっ、と息で飛ばされた綿毛のように
猛スピードでかけていった
冬の交差点の上
にゃんちゃんはあきれた
この世のうるささに
にゃんちゃんはあきれた
このウニ刺さるのよ……
夢ならここにありますよ、と
汚れた街の上空を
すまして通り過ぎ消えた
夜中の光る飛行船
たわわに実る桃の実から
地平線へと流れる川まで
何もかもが瑠璃色の世界から
私たちはやってきて
何もかもを
忘れているだけ
おろかだね、と笑う
おろかだね、と泣く
スーパーで
酒と肴をひとつずつ持ち
買い物カゴの最後尾に
並ぶ小さな老人
暗闇で
カリリ カリリと
餌を食む音
もうそろそろ、
みんなが同じひとりの人間だと
考えてみてもいいですか?
神様
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