いいたいことは
大体決まっているんだ
真昼間のフクロウが
寝言を言っていた

ジャングルジムのうえ
タバコを吹かす少年のなまえはない
あるのは


ほしぞらと月だけ
でもちっとも ....
夜の切先から見える
白い吐息は
消えかかる夢の
おとしもの

はじまりは少し嘘ではじまった


でも今はよく見える
ほんとうの
雪の熱
穏やかな顔して眠ってる 
黒いリリーが好きって 
ヒール鳴らしながら言うあの子
天使に用はないわって 
うつろな目で空をみあげている 
メキシコのドクロが垂れ下がったドアノブの前で  ....
リザの朱い唇が震えて 
ガラスの森ができた 
雪の降る音がするんだと言っていた
それはしゃぼん玉が割れるような音で 
十字架にキスをする温度のようだとも言っていた  
アフタヌーンティー ....
鳴きやまないうたを口ずさんで
外では雨が騒いでいる
としをとった緑が
カラカラと笑って
なにもこわくないって
風に乗って
宇宙に運ばれて行った



夢は壊れてきらきらと散 ....
夜の終わりを
123数える
不思議とこの町には
生き物の気配がない
あるのは静寂に満ちた
silver moon
雲の隙間を塗っている


ハンカチーフには
春に咲いた花びら
 ....
白いシャツの裾は夢で出来ています
おぼろげに揺蕩う永遠の夢です


ふあんと風に翻り
夢の入り口は開かれます


わたしはその夢の入り口で
ただ佇み
夢現にたじろいでいたい ....
8月の戯れに嫌気がさした 
僕はとろけたチョコレート色に 
世界を塗ったくりたい気分で
ほんの数秒ずれた 
シャッターチャンスで 
笑っている
夕陽が落ちてきて 
浴槽をレモン色 ....
よる、靴をなくした少女が泣いていた
やわらかな足を痛めた
灰色のコンクリートが
きらきらと少女の足を彩る
いちばんぼしは
ためらわず光っていた
街灯は少女の足もとを
ずっと照らし ....
純粋に吐き散らかしたいトワイライトの祈り
ぼくは だらっと 伸びしてた
コーラみたいな夕空がおよいでいた


あくびのでるリズムでさ 手紙は口笛みたいに舞ってきた
トウモロコシ畑で ....
      

           いかれた月を舐めたい 
           ひりひりする 
           ひかりで
           けがれた 
            ....
ゆるやかなカーヴ描いて
夕暮れは無言のまま
裸足の気持ち連れて
だれにも知られず
森に帰ってゆく
透明な跫音響かせ
かさかさと風を編んでいる


青の終わりが
テーブルのうえに
 ....
月のみえない夜空をみあげた
シャイな星が雲の隙間かくれんぼ
水面を蹴った水飛沫の粒のようにキラリと
脚に絡みつく風が冷たかった
心地良いからカーディガンを腕まくり
玄関の階段座り白 ....
夕暮れさんぽ  ぽつりぽつり歩む  ちいさな足音  和音になる

くだらなさが  かわいいな  いつもの  つり目で云った

僕のいのり  苦しまぎれ  呼吸してる

だれも見ていない ....
週末
いそぎあしで帰った
どしゃぶりの雨のなかさ
かなしみはひきずったままだったさ
雨粒の落ちるはやさで
やさしさを抱きしめられたらよかったのになと
インスタントコーヒーを飲んで
ああち ....
なくしものはないと
あの子は云った
わすれものもないと
あの子は笑うんだ


いつかの夕やけが ぼくの肩にとまった 
片手に乗せた鳥が とおくへ飛び立った
宙を舞う羽の しなや ....
あおい呼吸
霧雨のようなあなたの声
か弱く柔に響く
真夜中の
アイロニーパズルピース
うめるように
東京の隅っこ
ゆめのなか
あなたは
居座っていた


陽のあたる
 ....
ORIONの一すじの涙はオオカミの喉をつたっていった
ドン・ファンのシルエットが壁に映って
眠たげに呼吸する悲恋はもう海に還ってしまった
漣の番
砂浜の影
コンバース
黒のレザージ ....
すっかり途方に暮れてしまっていた。
もうかれこれ40分は白い空白を眺めて、おもむろに煙草を三本程吸う。
深夜三時の深海。外は秋雨の霖雨の悲につつみこまれ、鉄は錆び濡れているのかと一度、哀感するのだ ....
燈よ絶えまなくあれ霖雨の悲 方向性を定めず水面を揺らす少年少女
アイデンティティーの火花が空をのぼっていくから
頬杖ついた透明な空虚
あくびをしながら眺めればいい
空はなにひとつ言葉をもたない
殴り書きの小 ....
あまいシロップ飲み干したら
猿が金星でおどりだした
クリスタルガール 
欲しいものは銀色のナイフで
愛の祈りをほざいても 
リルカは哂うしかなかった




まっしろな贅沢で まさ ....
いっせいに飛び散る鳥が
意識を疎らにしてくのを
待ち遠しそうにきみは
口笛吹き鳴らしながら
なんだか面白そうに
見おろしていた


片耳しか聞こえやしないよきみは心細そうな声で
嘆い ....
純白に広がった眩しき光の画用紙に
身を震わせながら生ぬるいみずを垂らした
祈りに悶えるおんなの吐息を筆にふくませ
なぞりはじめてみた
何故だか気怠い何故だか
満ち溢れてくる月の情緒の沸騰のよ ....
宇宙を売っ払って 天国にしのびこんでいよう 
それはあっという間の出来事
はなびらがお金の代わり なけなしの花で 
小麦粉を買ってこようか
ホワイトホールの入り口付近 
なぜだか粉々 
押 ....
仄暗い真夜中の階段
それらは裸足で降りると
冷たくなめらかな
黒猫の尻尾みたいで
よく畝っている



そう考えると
なんと愉快な夜なんだろうと
わたしはおもうのだ


 ....
9月の終わり
終い忘れた風鈴がきらきら泣いている







オリオンの寝言はいつだってざっくばらん
今日はあらしの夜だってね
それでも何事もなく光っていておく ....
冷めきった紅茶は 
いつも何かいいたげで
それでも冷めきった紅茶は 
口を開こうとはしなかった
枯れ葉がからからと音をたてて
風に蹴られている
茶褐色の湖は冷たく深いな




 ....
鷹の爪がむねを突き刺した  純粋が なあ 零れてたぜ
あくびがでる話さ 気長に旅支度しよう  人形は置いてってくれ
飲干した空き缶がぺこっとおじぎしてる なぜか 弱ってる
そんな不恰好な ....
太陽がラッパを吹いても
月がバイオリンを弾いても
最後は祈ることしか頭にない
最後は祈ることしか頭にない


私の湖に小舟がやって来て
そっと浮かばせてあげるこの腕は
いつでも身軽であ ....
マーブル(80)
タイトル カテゴリ Point 日付
ラストダンス自由詩514/1/6 22:04
雪の熱自由詩113/12/29 15:51
Ribbon自由詩113/12/10 8:39
リザ自由詩813/12/10 3:11
ガラス売りのおんなたち自由詩313/11/23 21:41
夜の数えかた自由詩813/8/29 2:21
白いシャツ自由詩213/8/19 20:01
レモネードサンセット自由詩513/8/10 17:35
靴をなくした少女自由詩613/8/3 22:05
垂れ流れるトワイライト自由詩113/8/2 3:10
泥のように透明なぬくもりさえも月は舐めたいという自由詩513/8/2 2:18
サーカスの日に咲く花自由詩8*13/7/26 22:48
翅虫自由詩313/7/21 21:15
かなしみに宙ぶらりん自由詩113/7/19 19:19
week end自由詩2*13/7/19 1:35
その花のなまえ自由詩713/1/7 5:17
霧雨の声自由詩212/11/7 6:06
ORION自由詩512/10/27 19:39
霖雨散文(批評 ...512/10/19 4:09
マーブル俳句俳句112/10/17 14:55
少年少女自由詩412/10/10 14:12
クリスタルガール自由詩3*12/10/10 0:53
ゼロ自由詩212/10/4 22:38
火の粉のようになりたい自由詩412/10/4 22:30
コンドルドライブ自由詩312/10/2 4:10
黒猫しっぽと白猫の腹自由詩612/10/1 2:08
9月の風鈴自由詩712/9/30 17:34
冷めきった紅茶自由詩4*12/9/27 12:16
ソリストアゲイン自由詩4*12/9/25 9:42
チャチ自由詩612/9/23 4:13

Home 次へ
1 2 3 
0.26sec.