峠の道標




ひとり立ち




ひとり朽ち
明日嵐は来ない
土手の上で今私は翻弄され続けている
地平近くぶ厚い雲の奥の夕日
淡いグレイブルーの空に浮かぶ三角形の小さな雲の端をちりちりと煌めかせ
またその雲の腹に鈍い飴色を抱えさせている
 ....
目覚めた部屋には時間の止まる気配が漂っている

それはきっと昨晩灰皿に詰め込んだ悲しみの匂いだろう

振り払う風を入れる

嵐がくれば

あらゆる心を絡めとり果てへと消してくれそうだけ ....
神無月千代(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
道標自由詩112/8/19 12:05
一面の都忘れ靡いて優しい紫の風のよう自由詩112/8/18 1:11
雨の色の町へと出かけるあなた自由詩011/12/24 2:29

Home
0.06sec.