確かなことに偽りはない
浅はかな人が
なんとなく決め付けた

たった一秒足らずの疑問符で
隙間風が吹く確固なんてたかが知れているのさ

問われることを怯む正しさなんて
砂漠に建つ砂 ....
繰り返し紡ぐ言葉に
記憶と事実に織り込まれる相違がある

確かめる術さえ失った我々は
無力に拳を握る

行く末も知れず
淡々と歩いているつもりにある自身
所謂想像の端くれ
自身の内に ....
くやしさを抱いて眠る夜には
カモミールとロックンロール

ジミー・ペイジ
今日は悲しい一日だった
私の代わりに泣いておくれ
せめて夢の中で
天国へ連れてっておくれ
雨の日は
傘を射して
射す時を待つ


明日の予定は
そうだ
オレンジケーキを焼こう
とびっきり
美味しい豆を挽いて
夫の帰りを待とう

{引用=(享年36歳)}


 ....
宇宙から
星がふってきました
言葉
でした

広大な大地に
ぽつん、
とふってきました

やがて芽をだし
おおきな
おおきな
わたしに成りました

雨がふり
風がふき ....
グットモーニング
{引用=(朝は来るよ、何度でも)}




グットバイ
{引用=(素直になんて、なれなかった)}




グットモーニング
{引用=(君の居ない朝を ....
台本通りの台詞のなかに
私の感情がある、

思想から生まれるマテリアル
私は言葉を食む

明日に立つ舞台とは
昨日夢見たあの場所で

アストラル
アストラル
夢を食んで

マ ....
夜があくびをした
雲の形は、
骸骨みたいだった


昨日、
花屋の彼女が死んだって
そりゃそうだ
彼女は花を千切るのが
趣味だったから


きれいなものに
囲まれたいのは当然 ....
つい先日
心に針を刺されました
誰かのふいの、一言を

昨日まではちっとも
痛まなかったのに
空気が全部抜けてしまったようで
今更ながらちくり、ちくりと
意地悪をしてきます
 ....
始発列車 踏み切りが閉じた音
僕は目覚める 憂鬱な今日の始まり

オレンジとパンケーキ 
よく冷えた牛乳
彼女の作った朝食は 今日も美味しかった

僕は十五日の正午 
お星様 ....
創作意欲と背反している創作技術
作りたいのに作りたいものはこれじゃないんです
ディスプレイに打ち込んでいるこの文章も
作りたい訳だけど作りたかった訳じゃないんです

歌いたい歌はここにあ ....
いつかの時代のバンドマンが

「ドブネズミのように美しくなりたい」

と言っていたような気がするが

果たして、

下水を掻き分けて

文明の残飯を貪り食らう生き物に

鼻 ....
僕は闇属性なので
まぶしいものにめっきり弱い

「じめじめしやがって
お前はナメクジみたいだな
キノコと仲良くやっていろ」

日没になると
カーテン越しにそう言われて
最初は腹を ....
十日後の蛹は還った、土に
それはどこかの子供に
踏まれてしまったから


大地を踏みしめることを
生きている事だと教わった

羽ばたくことを
人間たちは許さない


 ....
通っている喫茶室の中に
硝子張りの電話ボックスがある

おそらく四年ほど
通ってはいるのだが

まだ其れを利用している人は
見たことがない

また自分も
まだ利用したことがない ....
泥の中の生活


掻き分けて取り込んだ酸素を
呼吸して生きた


苦しいような気もしていた


えらをぱくぱくさせていたら
いつの間にか海に居た


掻き分けなくても在る空 ....
やさしい歌しか歌えない君は
どれだけ瘡蓋を剥がされたのだろう



もう止めにしないか、
止めにしようか



新宿の南口
人波を掻き分けるように歌っていた
存在して良 ....
八月一日
骨を転がす夢を見た



八月二日
私ではない、誰かの



八月三日
ブレーキを踏む摩擦の音



八月四日
君は居ない、もう居ない



 ....
 
土曜日の昼下がり
カーテンを干す

まどろむ僕を横目に
酸素を目いっぱい吸い込む彼女は 

手を広げて
大げさな素振りをする

揺らめくカーテンは
彼女の頬を掠め

無邪 ....
ニワコ(19)
タイトル カテゴリ Point 日付
疑心自由詩214/2/28 6:03
加筆修正自由詩013/12/21 2:51
六畳間の一人暮らし三年目自由詩1*13/12/13 4:22
食卓に並べられた自由詩313/10/19 5:01
わたし自由詩3*13/10/2 0:36
簡易的な難易的本質自由詩113/9/28 2:45
マテリアル自由詩213/9/10 0:47
夜があくびをした自由詩213/9/7 0:47
私の中のふるさとで自由詩513/8/27 2:22
彼女の作った朝食は美味しかった自由詩213/8/18 2:14
駄作(負け惜しみ)自由詩4*13/8/18 2:01
文明の残飯自由詩1*13/8/14 1:48
カーテン自由詩7*13/8/13 2:19
十日後の蛹自由詩3*13/8/11 23:11
お気に入りの席で自由詩2*13/8/11 15:06
発覚自由詩2*13/8/6 0:29
方向音痴自由詩3*13/8/5 7:36
繰り返す八月自由詩8*13/8/3 0:39
天使が居た自由詩4*13/7/30 22:32

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