隙間ではなく透間
あたたと私の間にできた谷
風が吹くわけでも雨が流れるわけでもなく
ただ谷が泣いてる
誰も知らないストーリー
例えば森から逃げ出す鳥がいるように
例えば売り切れのランプばかり続く自販機
よしかかってる君
誰も知らない
誰も知らない
飛び散る汗
そんな感じ
強く光る
そして逃げる
光はわたしに残像を見せ
ここを去る
弱く光る
すぐに追う
光はわたしに根を下ろし
うねって
きえて
ついて
わたしを白くする
失ってばかり
大切なものは失ってばかり
あなたの大切なもの
この手の中へ
あなたが必要ななもの
この体の中へ
嫉妬が暴走して
ルールを築ける筈の人間も
私の前を素通りするだけ
....
ワタシがじっとしていられない程
水溜りの波紋は広がって行く
ワタシが黙り込まないように
波紋は宇宙をふるわせて
ワタシをただ、波に変える
ザラザラと
さらさらと
ワタシを抱いて
あなたを抱いて
私は記憶を捨てて砂の一部となる
渦を折って、私は私で無くなる
ザラザラと
さらさらと
ワタシを抱いて
あなたをだいて
ポケットの端っこ
破れた穴から落ちたのは
無駄に多い銅貨より君から借りた車のKEY
夜と海、その辺りで
砂に埋まったホントは埋めた
夜と海、その辺りで
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