それは中毒性がありますといわれればきりがないし
さいしょから栓を抜いてしまえばいいだけの
それだけのことだったけど
すうねん前から君もわたしも
もの哀しい空気で肺をいっぱいにするのが
習 ....
開け放った窓からカーテンがあふれだしたからオルガンを弾いてともだちと身体を絡ませておどる/まだ子供なのになつかしくなるような錯覚/点滴があと少しでおわるから看護師さんを呼んで/丸い体の看護師さ .... それはとても素敵なできごとだったから
ラップにくるんで冷凍庫で保存することにした
わたしたちが聞こえるのは知ってるからなもんで
無知だったらとらえられずに聞こえないわけだ
どっちでもいいよね、 ....
この街全体を見下ろすにはあの廃ビルをのぼればいいんだけど、のぼっても見えるのは廃ビルそして廃ビル、だってこの街はちょいと昔からビルの墓場だから、人々はこの街を離れて新興住宅地の一角、小さな庭付きの家で .... 富のなかに財布が埋没した真昼、君は百円玉と十円玉をにぎりしめてコカコーラを買う、きっと雨が降るよ、自動販売機の売り切れの赤いランプに蝶々が、もうすぐ雨が降る、一粒目の雨が頬に落ちた、スーパーマーケット .... 転校生のせなかをおした水曜日、わたしが階段をふみはずすのは決まって水曜日、わたしたちきっとA子になる、被害者A子なのか加害者A子なのかは誰も知らない、未来だってまだこしらえてないってのに

上履き ....
夜がしのびこんできた、体内に、夢の続きがみたくてごみ箱をあさった、夢のなかで、あんたの首筋から鎖骨にかけてのへこみに野花を飾って、希望とかなんとかについて語るわたしたちの唇に寂しい思いをさせないように .... ともだちが予言してた、エリちゃんは爪が割れたらAV女優なるんだよって、それ、ほんとうだった。


教室でエリちゃんの爪が割れてほんのすこし血がにじんだ、エリちゃんは痛くないですよって顔をして ....
しょくぶつえんで待ってるねってトモヒロくんにメールしてから、リップクリームをいじくって遊んでた、半透明の、わたしこんなことばかりしてる、ゼリー状の、誰にも真似されたくなくて、真似しちゃったりぼんのむす .... 熱をおびたからだが大地にめりこんで、しめった土にすべてつつみこまれたとき胎内とつぶやいた、声にならなかったけれど、それはうつくしいひびきだった。
胎内はわたしのなかにもあるんでしょうか?と受話器のむ ....
動物園戦争がはじまったそうだ。くまとゾウが戦ってくまはみんな駄目になったそうで、どうしてくまとゾウが戦ってるのかは奴らにしかわからない、誰も知らない、奴等だってほんとうのことはよくわかっていないらしく ....
ざらざらざら子(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
なんてつまらないんだろう自由詩1014/3/28 19:04
ミルク色の病院ダンス自由詩1314/3/26 1:42
とおあさの夢でした自由詩313/10/6 13:56
君ら爆弾、かなり飛んでる自由詩613/8/16 1:20
ゆらゆらスーパーマーケット自由詩1013/7/29 3:16
カエルの親友A子自由詩813/7/21 4:01
空白になったら曲がれ自由詩1013/7/21 3:20
エリちゃんの六月自由詩11*13/6/12 23:48
17さいの夏の日はやっぱ無味だよねわらい自由詩10*13/6/9 19:19
あるかないかの胎内自由詩8*13/3/22 21:22
魚が飛ぶ日は決まっている自由詩14*13/3/17 13:55

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