買い物の帰り道
道端に植えてあるように人参が置かれてる
空を見ると夕日で赤くて、視界の端からも赤い

タイムセールの時の自分は
白いレシートと一緒に捨ててきました
店員さんの顔を見れば、そ ....
第一レースで君は僕に向かって
「いきそうになったら言って」と溜め息を吐くように言う
それは優しさですか? それとも愛ですか
そんなこと、どうでもいいんだ

たまに小さな嘘が吐けたらいい
誰 ....
最初は甘えてきたのに
自分から手を差し出してきたのに
途中から嫌悪の意味で
繋いでた手を振り払った

その瞬間、虹色の糸が
音も無く切れてしまったよ
校舎の窓から仲良し五人グループが
 ....
ドット混んでも良いことない
渋滞は事故のもと
そうだろ?

あの子の名前、検索しても
良いことないのは
気付いてんだろ?

グーグルアースストリートビューで
あの子の家の前まで来た
 ....
彼は彼女のことを垣間見た
彼女は彼の視線に気付いていた
だが彼女は彼と目を合わそうとしなかった

彼は彼女のことを垣間見た
なぜなら彼女は他の男と楽しそうに会話をしていたからだ
だが彼女は ....
男と女が深夜の商店街を歩く
沈黙を補うのは二人の足音
シャッターが風で
がたがた揺れている

二人はこれからのこと
もう既に知っている
なあ、今から自宅で心中でもしようか
相手が俺でも ....
おい、ちょっと待てよ
どこ行くんだよ
そっちじゃないって
なに泣いてんだって
なに怒ってんだって

俺が求めてんのは
そういうのじゃないって
俺の話、聞いてんのかよ
それ、なんなんだ ....
十五ページ開いて
規則正しい生活に乗っ取って
ルールの上を歩いて
自慰のやり方 詳しく載っている

二十五ページ開いて
あなたの好きな人 寝取って
捕まえざるを得ない幸せを
あえて窓の ....
雑然とした部屋で
日々を過ごして
見えるもの全てを
眼に押し込みたくて

携帯電話の充電
もうそろそろ無くなる
充電しなきゃなあ
面倒臭いなあ

あなた、一人ぼっちは
嫌だって言 ....
自動販売機みたいに
ぴっとボタンを押したら
がらんと愛が生まれた
君は顔を真っ赤にして
満更でもないようだね

ふらっと遊びに行ったら
僕に白い歯、見せて
笑ってくれたね
だけど、た ....
その比喩で
その文章が美しくなるのなら
私はもう何もいらない

大袈裟な言い方で
あなたを困らせたい
躓いてしまうかもしれない

私はあなたに似合う比喩を
買いに行く
その比喩をあ ....
ああ、今だ
今、起きていること
タイトルは忘れてしまったけれど
私が小さい頃に観た映画のワンシーンを
押し出すように彷彿とさせる

脳に力を入れるように
必死にタイトルを思い出そうとする ....
あっ! と、驚くだろうね
凄いでしょ
細い指のすきまから
見えるんだもん
子供の頃、口の中に砂が入った

無駄に美しい不快感
じゃり、じゃり、じゃり
その時の砂が
私の細い指のすきま ....
毒がない花
目を閉じて
匂いを嗅ぐ

頭にまでは毒がまわらない
さすがにそこまではいかない
女子は毒を好む

毒に蝕まれた身体で山を登る
残りの酸素を調整する

毒がない花
棘 ....
転校してきた冥王星です
今日から宜しくお願いします
冥王星の心の中
輝いて皆と一緒に遊びたい
友達出来るかな

今日、学校に行く前ね
お母さんに言ったんだ
クラスメイトに惑星のお話をす ....
ほら、この前、君が
「私の詩を読んでみて」って僕にノートを貸してくれただろう?
それでね、さっき読んでみたんだけどね
とても酷い出来だったから、驚いたよ
だって、だってね

読み終わっても ....
愛はどこから生まれるの?
子宮から? 性器から?
愛か? 恋か?

愛はどこから消えるの?
恋か? 愛か?
正体を見たい

女は髪が命
女は愛が全て それだけ
夜が来て 一人 それ ....
深い森の奥へ行こう
できれば二人で
繋いだ言葉を離さない
走る前に歩こう
陽の光が二人を照らして

過去を鮮やかに抉り出す
キーボードに手を置いたまま
一行を探すために
言葉を繋げる ....
僕たち、私たちは、なんて始まる卒業式
それから、校長先生のお話のように
長い、長い、思い出話、語ってるんだもんね
おまけに私の隣の奴なんか、もう泣いちゃってるよ
あーあ、早く終わんないかなあ
 ....
届かないんだって知ったときは、怖かったよ。
それに、驚いたし。
僕自身もこれから何をしていいのか、分からなかった。
恥ずかしいね、自分のことを喋るのは。
けど、そういう時代、いつまでも続いてい ....
北橋勇輝(50)
タイトル カテゴリ Point 日付
或る主婦の憂鬱自由詩3*13/8/9 9:32
いきそうになったら言って自由詩5*13/8/1 5:55
グループ自由詩1*13/7/31 0:52
ワールドワイドウェブ自由詩013/7/28 3:13
第三の目自由詩1*13/7/18 6:09
なあ、今から心中でもしようか自由詩013/7/9 11:01
俺を置いて加速する、俺の感情自由詩4*13/7/2 3:36
あの子の教科書、二十五ページ自由詩2*13/6/29 22:47
一人ぼっち自由詩1*13/6/29 20:18
自動販売機自由詩1*13/6/23 0:02
生まれながらにして比喩自由詩2*13/5/10 19:17
彷彿とさせる自由詩1*13/5/1 15:17
細い指のすきまから見えるよ自由詩013/4/25 20:44
毒がない花自由詩1*13/4/22 22:04
冥王星の席は、ねえよ自由詩013/4/14 13:57
さっき君の詩を読んでみたけど、とても酷かったよ。自由詩2*13/4/3 6:34
マジで好き好き好き好き好き好き好き好き好き自由詩2*13/4/1 12:41
言葉の森自由詩1*13/3/22 21:28
僕たち私たちは.com自由詩1*13/3/19 12:07
圏外自由詩1*13/3/18 21:54

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