詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
言いくるめられて、お金を返してもらっただけで、帰らされた
くやしかった
たしかに、そのあと、おなかは大丈夫だったけど
1月2日には、アンインストールしてはいけないものをアンインストールして
パソコンを再セットアップしなければならなくなった
ふたたびメールの送受信ができるようになるまで、3日の夜までかかってしまった
作業の途中で、発狂するのでは、と思うことも、しばしばであった
ものすごくしんどかった
パソコンについて無知であることに、あらためて気づかされた
ことしの始まりは、最悪であった
すさまじくむごい正月であった
詩のなかで
「世界中の不幸が、ぼくの右の手の人差し指の先に
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