詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
ある
先週の土曜日のことだ
本屋で
なぜ、ぼくは、詩を書いたり
詩について考えたりしているのだろうと
そんなことを考えていて、突然、めまいがして倒れてしまって
その場で救急車を呼ばれて
そのまま救急病院に運ばれてしまったのである
シュン
点滴打たれて、その日のうちに帰っちゃったけどね
考えつめるのは、あまり身体によくないことなのかもしれない
チーン
『徒然草』のなかに
「筆を持つとしぜんに何か書き、楽器を持つと音を出そうと思う。
盃を持つと酒を思い、賽(さい)を持つと攤(だ)をうとうと思う。
心はかならず何かをきっかけとして生ずる。」
(現代語訳=三木紀
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