詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
で10分に説明できることが
それが真実であることの証左であると
こころから思っているからである
また、第235段にある
「主人がいる家には、無関係な人が心まかせに入り込むことはない。
主人がいない所には、行きずりの人がむやみに立ち入り、
狐やふくろうのような物も、人の気配に妨げられないので、
わが物顔で入って住み、木の霊などという、奇怪な形の物も出現するものである。」
とか
「虚空は、その中に存分に物を容れることができる。」
とかいった言葉は
ぼくの
「孤独であればあるほど、同化能力が高まるのだろうか。
真空度が増せば増すほど、まわりのものを吸いつける力が強くなって
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