詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
っていくように。」
といった言葉を思い起こさせるものでもあった
このあいだ、『徒然草』を読み直していて
あれっ、兼好ちゃんって
ぼくによく似た考え方してるじゃん
って思ったのだ
チュチュチュ、イーン。パッ
ううぷ
ちゃあってた
Aじゃない
Eだ
リルケは
ちゃはっ
視点を変える
視点を変えるために、目の位置を変えた
両肩のところに目をつけた
像を結ぶのに、すこし時間がかかったが
目は、自然と焦点を結ぶらしく
(あたりまえか。うん? あたりまえかな?)
それほど時間がかからなかった
移動しているときの風景の変化は
顔に目があったときには気がつかなかったのだが
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)