パトラッシュ 蒼風薫/エヴァル−ジュ
て冬に雪がれながら不意に死にたい
信じられる唯一は 名前がパトラッシュ、であれば
その犬は絶対に私ウィ愛してくれてその犬は絶対に
天のお国に間違いなく連れて行ってくれるということ
だから私はいつか
『あなたでもいい』
『あなたが、いい』
『あなたが 大好き』
そう思って犬と出会ってきっと
パトラッシュと呼ぶし
どちらのご飯もないとして まず
パトラッシュのぶんから考える この誓いを
どうにかして神様に伝えて
伝わった証の具現にこの手で触れたいと
泣いている
月末
決まった額面の配分に狼狽えて
冷や汗が出てきた
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