AIを詩表現に利用することの損得について/室町 礼
なんて凡庸な描写など、殺されても書きたく
ない。そこでブライアン・フリーマントルのスパイ小説
の文体のように「かれは尾っぽがあったら振っていただ
ろう」というような独特の味のある「悦び」の表現にし
たい。しかしそれをAIに求めるのは無理だ。AIは「みん
な」の表現しか集めることができない。だから、じぶん
でほんとうにじぶんにしっくりくる表現を何日かけても
探るしかない。
しかしAIを「類語辞典」代わりに利用すること、これは
どんな詩人もやっていることです。
それから歴史的な事件の概要を調べたり人名辞典代わり
にも利用します。
要するにAIとは、汎用辞書で百科事典でもあるので
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