わからない、だろうが/あらい
 
、てのひらで幾許と圧した。単純なそれでいて薄眼よ燃る、艷のない火花を光芒と惰気した。形のない重さがそこにありツバを吐き、深く切り込んだ図式の記号を強固に主張した廃園にいつかの間を止めて、昨夜より風をくふませ、明日はつぶさに耳を澄ますと、
 あわゆる私はうれしそうに、定かでもあらませ
 新しい夢が(明後年)異国の。観念の
 首ひとつかしげた散華のひとつ
 かるく制した死後、つかつかと あんた、で寄せた
 いかがようなもともとは列をなしてさまよう、故/仄かは温い町のなかでみつめている。この手はどうせ頬に触れ微笑をめくるたびにしっかりして 処られるから、良いのだが、
 ――その影も足跡も、な
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