わするみづみづしひ、しとひらとなり/あらい
 
い肉で、タバコの飾り絵におきあがって、おおらかに巣食うの、掬うの

 しろい花をとおくおった、くいものになる
 同じようなおなじ自分は。琺瑯のボヲル
 射程距離は紙一重の境地 ある夜はキョウ
 しんでいるのではないかとくりかえす

 cotton gathersよりゆっくりと蘇る時間や 倒されかぢか半目のたやすいヘソ 底に溜まったわたしたり腕にかけた意識をとかさなる盲目の残骸なり、また足元を噛みしめている会話を断面から湿ったクウキにぶれ、食べかけのパンがわずか膨らん

 湯の目の水のなかぼんやりとわめく/名を追うウカの念で速やかにきえ
「返し羽なら 引き受けろ、」
 と旅立つ
[次のページ]
戻る   Point(2)